ブラックマジックデザインはHyperDeck ソフトウェア・アップデート3.6リリースを発表した。
今回のアップデートで、革新的なSSDレコーダーである、HyperDeck Shuttle2 に Apple ProRes 422 (HQ) のサポートを追加した(従来は、非圧縮に加えてAvid DNxHDコーデックを選択できた)。
US$345(28,980円)のHyperDeck Shuttle 2 は、今回のProResサポートで、非圧縮のHDビデオファイルのサイズを大幅に軽減するとともに、フルフレームの10ビット4:2:2の品質は保持する。ユーザーは非圧縮ビデオと比較してやく6倍の長さを収録できることとなる。
「HyperDeck Shuttle 2 へのProRes 422 (HQ)での収録および再生のサポートの追加は、ユーザーに圧縮でも非圧縮でも使えるフリーダムを与え、私たちが常にオープンシステムに対して、対応し続ける姿勢を表しています」と語るのは ブラックマジックデザインのCEOであるグラント・ペティ。
「ProRes 422 (HQ) でディスクに直接収録すれば、1分間あたりにかかるコストは、プロ用のテープに収録するよりも安くなっています。さらに、最も効率的なワークフローでもあります。64GB SSD は、$70 以下で高品質の ProRes ビデオを50 分間収録できます。つまり、放送局品質の収録が、1分間あたり$2 でできるのです」
ProRes 422 (HQ) はジェネレーションロスを最小限に抑え、4:2:2の中で最も高品質。エクスポートも速
く、ハイエンドのポストプロダクションや放送局で最も よく使われているフォーマットのひとつ。
また、HyperDeck Shuttle は、カメラの圧縮をバイバスして直接、SDIおよびHDMIから10bit非圧縮
QuickTime 、Avid DNxHD MX、そして Apple ProRes 422 (HQ)で収録する。そのため、低価格のカメ
ラをハイエンド放送用カメラとして使うこともできる。
SSDは、価格が安く、高速でeSATA ドックに接続してメディアにすぐにアクセスできる。そのため、もっともフレキシブルな記録メディアとされている。
また今回のアップデートでは、すべてのHyperDeckモデルに対して、クローズドキャプションの機能が追加される。この機能は、1080HD フォーマットで動作し、収録時にSDI入力からクローズドキャプションのデータが読み込まれ、.mcc タイプのファイルで保存される。このファイルはクローズドキャプションのオーサリングソフトウェアの Maccaptionとも互換性がある。 HyperDeck から再生する際は、この .mccが読みこまれ、SDI出力にそのデータがエンベッドされる。 つまり、単純にクローズドキャプションを記録、再生すると同様に、番組用のクローズドキャプションのため、 クローズドキャプションのオーサリングソフトを使い、.mccファイルを生成することもできる。