アップルは、より電力効率の高いパフォーマンスとバッテリー駆動時間を実現したM2 ProおよびM2 Maxを搭載した、新しい14インチと16インチのMacBook Proを発表した。すでに予約注文を開始しており、2月3日より販売を開始する。価格は14インチが288,800円~、16インチが348,800円~(いずれも税込)。カラーはスペースグレイとシルバーの2色。

プロ向けノートブックで最もパワフルかつ効率的なチップであるM2 ProおよびM2 Maxを搭載したMacBook Proは、負荷が高い作業に対応し、エフェクトのレンダリングは最も速いインテル搭載のMacBook Proより最大6倍速く、カラーグレーディングは最大2倍速くなった。アップルシリコンのこれまでにない電力効率によって、MacBook Proのバッテリー駆動時間は最大22時間となり、Mac史上最長のバッテリー駆動時間を実現。

 

電力効率のパフォーマンス

M2 Pro搭載のMacBook Proは、最大8つの高性能コアと4つの高効率コアを備えた10コアまたは12コアCPUを搭載し、M1 Proよりもパフォーマンスが最大20パーセント向上。M2の2倍となる200GB/sのユニファイドメモリ帯域幅と、最大32GBのユニファイドメモリにより、複数のプロ向けアプリをスムーズに実行できる。最大19コアの次世代GPUが最大30パーセント向上したグラフィックパフォーマンスを提供し、Neural Engineが40パーセント高速になり、映像分析や画像処理などの機械学習のタスクがさらに高速に。また、M2 Proのパワフルなメディアエンジンはビデオコーデックを高速で処理し、ごくわずかな電力使用で、ビデオ再生とエンコーディングを劇的に加速させる。

 

M2 Pro搭載のMacBook Pro

同製品は、最大38コアのさらに大きなGPUで作業を極限まで押し進め、M1 Maxよりも最大30パーセント向上したグラフィックパフォーマンスを提供。また、M2 Proの2倍となる400GB/sのユニファイドメモリ帯域幅も備えている。最大96GBのユニファイドメモリにより、MacBook Proはノートブックのグラフィックメモリの限界を押し広げ、高度な3Dのジオメトリやテクスチャを使用したシーンの作成、巨大なパノラマ写真の合成など、負荷が高いグラフィックスの作業を可能に。M2 Maxは、M1 Maxよりも最大20パーセント優れたパフォーマンスを提供する、最大8つの高性能コアと4つの高効率コアを備えた次世代の12コアCPUを搭載し、メディアの再生とトランスコードを劇的に高速にする2倍のProResアクセラレーションを備え、M2 Proよりもさらにパワフルなメディアエンジンを搭載している。

M2 Max搭載のMacBook Pro:
  • Cinema 4Dでのエフェクトレンダリングは、最速のIntel搭載のMacBook Proよりも最大6倍速く、また前世代よりも最大30パーセント高速。
  • DaVinci Resolveでのカラーグレーディングは、最速のIntel搭載のMacBook Proよりも最大2倍速く、また前世代よりも最大30パーセント高速。

 

強化された接続性

MacBook Proは、より高速のワイヤレス接続のためのWi-Fi 6Eに加えて、最大60Hzの8Kディスプレイと最大240Hzの4Kディスプレイに対応する、より先進的なHDMIを備えている。これらの新たな機能は、周辺機器への高速接続のための3つのThunderbolt 4ポート、SDXCカードスロット、MagSafe 3充電など、すでにMacBook Proに搭載されていた幅広い接続性のオプションにもとづいている。

MacBook Proと環境

MacBook Proは、筐体のアルミニウム、すべてのマグネットの希土類元素、メインロジックボードのはんだ付けのスズ、複数のプリント基板のメッキの金に100パーセント再生素材を使用するなど、環境に対する影響を最小限に抑えるように設計されている。また、複数の部品に35パーセント以上の再生プラスチックが使用されており、エネルギー効率に関するAppleの高い基準を満たしている。MacBook Proは多くの有害物質を一切使用しておらず、パッケージの97パーセントは繊維ベースの素材で作られている。