NHKのBS4とBSプレミアムで放送されているネイチャー番組「ワイルドライフ」は2009年にスタート。これまで400本以上の番組が制作されてきた。新年度の4月からは時間が90分になり、番組のスタイルとしてもストーリーテリングを利用したものが始まるなど、パワーアップされるという。
その第1回目が4月3日(月)午後7時30分-8時59分に放映される「アラスカの光と風 星野道夫x大竹英洋 時を超える旅」。アラスカの自然と生き物と文化を写真で伝え続けた星野道夫さんがなくなって30年。その世界に共鳴して写真家になった大竹英洋さんが、その足跡をたどる壮大な旅に出る。
写真家 大竹英洋さん。
左からプロデューサー制作統括 早川正宏さん、写真家であり、旅人として登場する大竹英洋さん、ディレクター原田美奈子さん(NHK エンタープライズ)。
撮影はREDの8Kカメラを使用。オリジナルはNHK BS8Kで放映されたが、その4K、HD版ということになる。
写真家がある写真家の足跡を追うというスタイルはこれまでのワイルドライフではなかった展開。プロデューサーの早川さんは、「30年くらいネイチャー番組をやってきて、スペクタルでめずらしい映像、これまで記録されていなかったものにフォーカスしながらやってきましたが、もうそれはなかなか難しい時代になりました。これから大切しなければならないのは、自然や野生生物をどういう目線で見ていくか、感じていくかということ。それが視聴者に提示するときに重要になると思います。そのときに誰かの目を通すことで、より伝わるものがあります。今、環境問題はより大きな課題になっていますが、われわれと自然との距離は遠くなってしまっていて、星野道夫さんの自然との距離の取り方は学ぶものがあるのではないかと思いました。そのときにもうひとりの現代の写真家の目を通して、ふたりの旅を交差することで、より身近に感じてもらえるのではないかと思います」
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