NXCAMユーザーに朗報だ。Final Cut Pro Xに最新アップデータを適用するとAVCHD 1080/60pにようやく対応。Adobe Premiere Pro CS6ではリニアPCMの音声も認識できるようになり、これで安心して1080/60pとリニアPCMを選択できるようになった。
テキスト●平松正伸
Final Cut Pro X 10.0.4
4月20日にアップデータが配布されたFincl Cut Pro Xの最新アップデータ「10.0.4」だが、AVCHD 2.0(1080/60p)に対応していることが話題になっている。というのも10.0.4のリリースノートなど、アップルからの情報では一切触れられていないため。
1080/60pで記録したメモリーをMacに接続し、Final Cut Pro Xの「カメラから読み込む」からそのメモリーを指定すると、60pのクリップが見える上に、取り込むことができる。NXCAMで記録したLPCM音声も問題なく、タイムコードも反映されることを確認した。1080/60p記録に対応したNXCAMユーザーはぜひ試してほしい。
Adobe Premiere Pro CS6
Adobe Premiere Pro CS5.5では、AVCHD 1080/60p記録されたデータを扱うことはできたのだが、音声をLPCMで記録してしまうと認識されず、映像のみのクリップとなってしまう問題があったが、CS6で解決したことを確認できた。これでNXCAMユーザーも安心してLPCM音声を選択できる。こちらもアドビの対応フォーマット情報ではわかりにくい項目なので、テスト結果として報告しておく。
どちらにしろ、この春の最新の編集ソフトでAVCHD 1080/60pが一気に市民権を得た格好だ。Final Cut Pro XもAdobe Premiere Pro CS6(Mac版)のどちらでも、1080/60pのAVCHDを60pのProResに変換することができるので、Fincl Cut Pro 7で編集したいという場合には、変換ソフトとしても利用可能だ。シーケンス設定が24pなら2.5倍スローの素材として活用可能な1080/60p、AVCHD 2.0対応のカムコーダーユーザーはぜひ試して、スロー映像の面白さを体験してほしい。