明日9月6日(土)より国立映画アーカイブにて「PFFアワード2025」が開催される。
最終審査員は、門脇 麦氏(俳優)、関 友彦氏(プロデューサー)、福永壮志氏(映画監督)、山内マリコ氏(作家)、山中瑶子氏(映画監督)の5名。
全22本の入選作品は、9月のPFF東京会場で2回、11月開催の京都会場で1回のスクリーン上映に加え、オンラインでの同時配信が予定されている。グランプリなど各賞は、9月19日(金)の表彰式にて発表予定。
第47回を迎える今年は、「ヌーベルバーグ」をキーワードに様々な企画が展開される。
全17作品を上映するヌーベルバーグ特集では、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、ジャック・リヴェットなど歴史的名作のうち数作品が上映される【映画史的ヌーベルバーグの代表作】と、8名の映画人が極私的な「新しい」体験となった作品を”告白”するプログラム【私のヌーベルバーグ作品】が開催される。そのほか、女優・梶芽衣子氏が憧れの女優たちの4つの名作を語る【私が憧れた女優たち~梶芽衣子デビュー60年記念企画】や、今年逝去された篠田正浩監督の野心作『夜叉ヶ池』が上映される【追悼・篠田正浩監督】などが開催予定。
また、「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」にて、10代限定の無料招待キャンペーンを実施。「PFFアワード2025」のほか、今後発表予定の「特集企画部門」を含む全プログラムが対象となっている(事前申込制)。
最終審査員
※ 五十音順/敬称略。
門脇 麦(俳優)

かどわき・むぎ|2011年俳優デビュー。2015年に第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞受賞。主な映画主演作品に『二重生活』(16)、『世界は今日から君のもの』(17)、『止められるか、俺たちを』(18)、『チワワちゃん』(19)、『さよならくちびる』(19)、『あのこは貴族』(21)、『ほつれる』(23)など。TV ドラマや舞台でも活躍。近年では TV 主演作「厨房のありす」があり、10月からは舞台『狩場の悲劇』が上演される。
関 友彦(プロデューサー)

せき・ともひこ|1996年に文化学院英米文学科を卒業後、渡英。2000年に帰国後、フリーランスの制作スタッフとして多くの国内映画や合作映画の現場を経験。2008 年に株式会社コギトワークスを設立。『人数の町』(20)、『逃げ切れた夢』(23)などをプロデュース。2024年に『箱男』、『あんのこと』、『若武者』などの功績により「新藤兼人賞」プロデューサー賞を受賞。『風のマジム』が 9月公開予定。
福永壮志(映画監督)

ふくなが・たけし|初長編映画『リベリアの白い血』が、ベルリン映画祭パノラマ部門に正式出品。長編2作目の『アイヌモシㇼ』は、トライベッカ映画祭で審査員特別賞、グアナファト国際映画祭で最優秀作品賞を受賞。長編3作目の『山女』は、東京国際映画祭のコンペティション部門等で上映される。近年では、ハリウッド製作のドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』の第7話の監督を務めた。
山内マリコ(作家)

やまうち・まりこ|大学で映画を学び、2008年に「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。2012年、受賞作を含む連作短編集「ここは退屈迎えに来て」で作家デビュー。地方に生きる女性たちのリアルな姿を描く作風で注目を集める。主な著書に「アズミ・ハルコは行方不明」(13)、「あのこは貴族」(16)、「選んだ孤独はよい孤独」(18)、「一心同体だった」(22)、「マリリン・トールド・ミー」(24)などがある。リズミカルな文体で映画化作品も相次ぐ。
山中瑶子(映画監督)

やまなか・ようこ|独学で制作した初監督作品『あみこ』(17)が「PFF アワード2017」に入選し、観客賞、ひかりTV賞を受賞。翌年、20歳で第68回ベルリン映画祭に史上最年少で招待される。『魚座どうし』(20)など短編製作を経て、初長編作『ナミビアの砂漠』(24)は昨年の第77回カンヌ国際映画祭監督週間に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞。2025年3月には「第6回大島渚賞」受賞。
10代限定!「第47回PFF」無料招待キャンペーン(事前申込制)
若年層の観客に多種多様な映画体験をしてもらうことを目的に、10代限定で、映画祭の好みのプログラムにペアで無料招待。10代であれば、映画をつくっている人、これからつくりたいと思っている人、映画をみるのが好きな人、誰でも参加が可能となっている。(事前申込制/各回先着10組20名予定)
招待対象者
2006年4月1日以降生まれの方。(1名まで同伴可。どちらかが10代ならOK。保護者の同伴も可)
※当日、年齢を証明できるものをお持ちください。
ご招待プログラム
9月6日(土)~20日(土)の映画祭開催期間中に上映する全てのプログラム。
申込方法
映画祭サイト(https://pff.jp/47th/)より、PFFのLINE公式アカウントに友達登録する。
8月上旬より、申込フォームをご案内予定。
映画祭予告編・「PFFアワード2025」新ビジュアル
「第47回PFF」予告編
今年の映画祭のキーワードである「ヌーベルバーグ」をモチーフに制作された予告編は、1950 年代のヌーベルバーグ作品から映画祭で初上映する最新作まで、今年上映する6企画/全59作品が次々に溢れ出す、疾走感あふれる映像になっている。
本映像を手掛けたのは『東京カウボーイ』で編集を務めた、井上ヤス。
予告編は、8 月 22 日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ユーロスペースにて上映される。
「PFFアワード2025」新ビジュアル
2025年の“新しい波”を伝える「PFFアワード2025」の新ビジュアルは、撮り下ろしでの制作された。
撮影は、内山拓也監督の『若き見知らぬ者たち』や、現在放送中のドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」などでスチルカメラマンを務める写真家の向後真孝。モデルは、昨年「PFFアワード2024」で審査員特別賞を受賞した『さよならピーチ』の主演・長谷川七虹。撮影は、映画祭の会場である、国立映画アーカイブにて行われた。
※ 8月19日(火)以降、都内近郊のミニシアター等にて配布予定。
