サイバーリンクは2018年9月26日、定番の入門用ビデオ編集ソフトの最新バージョン「PowerDirector 17(パワーディレクター17)」を発表、同日、ダウンロード版の販売を開始した(パッケージ版は10月26日に発売)。

例年通り、機能違いで「Ultimate」「Ultra」「Standard」や同梱ソフトの違いで「Ultimate Suite」など、たくさんのパッケージが用意されているが、2018年からパッケージ版にも「PowerDirector 365」が追加された点が特徴となっている。

「PowerDirector 365」とは1年間の期間限定で使用できるサブスクリプション版。サブスクリプションとは「利用権」を販売するサービス形態のことで、このパッケージを購入すると1年間に限って最新機能を利用できる。通常のソフトの買い切りと比べ安い価格設定になるのが特徴で、例えば「PowerDirector 17 Ultra」が14,500円のところ「PowerDirector 365」は6,980円になる。

ただし、毎年使うには来年も「365」版を購入する必要があり、更新しないとインストールしたソフトは期間満了時以降は起動しなくなる。つまり、「毎年アップグレードする」というユーザーなら「365」版を購入したほうが断然お得となるが、「2~3年に1回のペースでアップグレードしている」というユーザーの場合は、アップグレード版をその都度購入したほうが経済的になる。

悩ましいのは、「365」版には100曲の音楽と300種類の効果音、豊富なテンプレートパック、50GBのサイバーリンククラウドの利用権、動画をゴッホや印象派風の絵画調に変換できる「AIスタイルトランスファー」機能なども特典もあるため、単純に価格だけでは比較できないという点。よくよく検討して選択するとよいだろう。

また、「ビデオ編集に興味はあるが、続くかどうか分からない」という場合なら、むしろ最初は「365」版で試すという手もおすすめ。初期出費が抑えられ、パッケージ版にはフルカラー200ページのマニュアル本が同梱されるので、その点でもおすすめできそうだ。

PowerDirector 17の新機能や各バージョンについてはホームページ参照
製品紹介
https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-movie-editor/features_ja_JP.html
バージョン比較
https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-movie-editor/comparison_ja_JP.html
動作環境
https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-movie-editor/specs_ja_JP.html

ムック「PowerDirector 17 動画編集入門」も発売中

玄光社では毎年発行しているPowerDirectorの解説本を、今年も「PowerDirector 17 Ultra」をベースに解説した「速読・速解シリーズ17 PowerDirector 17 動画編集入門」を9月29日に発売しました(2,300円)。この本はパッケージ版の「PowerDirector 17 Ultra 公認テクニカルガイドブック版」に添付されているものなので、それ以外のダウンロード版やパッケージ版を購入された方で、「動画の基礎からソフトの特徴、操作手順に沿った利用法を知りたい!」という方にはおすすめです。

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