PS3を使ってH.264エンコードを高速化


Cell/B.E.やGPUの最適化を行うソフトウェアを開発する㈱フィックスターズから、PS3を活用することで、映像を高速・高画質にH.264形式にソフトウェアエンコーダする「CodecSys CE-10」シリーズが6月1日に発売された。フルHD映像を実時間に対し、約1.2倍の速度でエンコードすることが可能になる。


◆専用ソフトをインストールしたPCとPS3を使ってエンコード
CodecSys CE-10シリーズはWindows用の専用ソフトに、市販のPS3をアクセラレータとして活用するためのソフトで構成されている。ソフトをインストールしたPCと、専用ソフトで起動したPS3をネットワークで接続(ギガビットイーサネットで直接接続)することで機能する。
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▲接続イメージ。PS3につないだ画面にはクロスメディアバーのメニュー画面は表示されない。
読み込めるファイルはYUV4:2:0 8bit planar、非圧縮AVI、MPEG2の3つの形式。非圧縮AVIでは、EDIUSがインストールされている環境であれば、Canopus HQ AVIファイルにも対応する。書き出しはH.264 ESとMPEG2-TSの2形式で、PC再生用とブルーレイオーサリング用を選択できる。H.264 ESを選び、ブルーレイ用で出力すれば、Adobe Encore を使っでオーサリングしても、再エンコードされることはない(映像のみを使用し、音声は編集ソフトから出力したWAVファイル等を利用)。
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▲CodecSysのソフトウェアと設定画面。ビットレートの設定範囲は製品によって異なる。
◆ホームユースとビジネス向けの2ラインを用意
今回発売になったのはホームユーザー向けのCodecSys CE-10 Personalと、業務ユーザー向けのCodecSys CE-10 Professionalの2ライン。どちらも期間限定のライセンス販売(ダウンロード販売)で、CE-10 Personalが1年ライセンス19,800円、CE-10 Professionalが1年ライセンス198,000円、1ヵ月ライセンス24,800円となる。期間満了後に再契約すれば、続けて利用は可能になる。
画質は共通だが、設定できるビットレートに違いがあり、ホーム用は最大15Mbpsまで、業務用は最大150Mbpsまでとなっている。また、エンコードした映像の商用利用に関しては、業務用のみが許されている。
現在、発売開始キャンペーン中で、6月中に購入すれば、Personalの1年ライセンスが15,800円、Professionalの1年ライセンスが158,000円と20%と割安になる。
ホームユーザーにとってはライセンス契約というのは馴染まないかもしれないが、毎年、ソフトの新バージョンにアップグレード代を支払うと思えば、理解できなくもない。もちろん、契約期間中はソフトのアップグレードサービスは受けられるため、どこで追加出費がかかるかの違いになるかもしれない。ただし、必要なアップグレード内容に対し対価を支払うという仕組みでないのは確か。充分に検討する必要があるだろう。
業務ユーザーにとっては、PCに専用ハードを設定しなくても導入できるなど、魅力的だろう。また、エンコーダそのものはあくまでソフトウェアであるため、必要に応じて、仕様の追加が容易な点も注目できる。尚、14日間限定の評価版をダウンロードできるサービスもあるので、画質に関しては、それを使って評価するとよいだろう。
■CodecSys CE-10のホームページ
■14日間無料の評価版のダウンロードページ