SPICE(株式会社スパイス)はブースの背面と床面をグリーンバックにして、モーションキャプチャシステムのデモを行なっていた。OptiTrackモーションキャプチャシステムは計測範囲の周りに配置した複数の赤外線カメラが人物に付けられれたマーカーの動きを捉えてリアルタイムで3次元位置を取得することができる。モニターに映し出している右側の人物はCGだが、その動きはほぼリアルタイムにグリーンバックの前のマーカーを付けた人物の動きを再現している。手と指の位置を計測するグローブは複数のシステムを選択できるようにしている。
特に来場者の興味を惹いていたのは、卓上型3Dフェイススキャナーで顔を3Dスキャンして、3Dアプリに取り込み、リアルなキャラクターを作ってそれを人物の動きと連動させるデモ(写真下)。
顔の部分はその人の顔をスキャンすることで造形がリアルなだけでなく、産毛や毛穴など肌のテクスチャーも高精細に再現されていた。
こでまで人体スキャナーは大掛かりのものしかなかったが、Lumio3D社が開発したH3 Face Scannerは卓上型として運用することができる。
半円球のドームに16台の18800万画素のカメラが搭載されており、1クリックで16方向×照明10パターンで160枚の2D映像を撮影。その後、3D Meshに変換することができる。このファイシャル3Dスキャナーは日本には2台しかなく、ゲーム、CG、VFX、XRなどへの応用が期待されている。スパイスでは3Dスキャンから、データ作成、各種3Dアプリフォーマットへの出力及び調整などをサービスとして行う。スパイスのスタジオだけでなく、機材を持ち込んでも出張サービスも可能だという。