VAIO株式会社は、2月4日、都内で発表会を開催し、マイクロソフトが提供しているWindows 10 Mobileが搭載されたSIMフリースマートフォン「VAIO Phone Biz」を4月より発売すると発表した。価格は5万円台。より法人向け、ビジネスパーソン向けと位置づけが強く、販路は、法人がNTTドコモ、法人ビジネス本部、ダイワボウ情報システム株式会社、個人向けが直営オンラインストアVAIOストアやビッグローブ、楽天モバイルなどのMVNO、一部量販店となっている。
発表会では、まずVAIO株式会社の代表取締役、太田義実氏が、VAIO株式会社の現状と方向性を説明。VAIO社が目指すこととして、強みである設計/製造技術、経験豊かな人材、ブランド力を活かし、現状のPCのみから、新規領域に展開していくとした。その新規領域として、すでに富士ソフトとコミュニケーションロボットPalmiの量産を担当したり、Moff社とMoff Bandの設計をするなどの協業を行なっている。さらに、自動車業界、セキュリティ業界、通信IT業界、電子部品業界からの相談も受けているという。
PCでは、SIMフリーLTE内蔵のVAIO S11で、PCでの常時接続の世界を提案。その延長として、PCメーカーであるVAIOからの提案としてスマートフォンを今回発売する。
VAIOは、1997年の初号機以来、ウィンドウズOSとともに歩んでおり、Windows 10 Mobile搭載スマートフォンをVIAOが提供することで、Windowsの世界を拡大していきたいとしている。
新製品のVAIO Phone Bizは法人中心の販売となる。
発表会では、日本マイクロソフトの平野拓也社長が、登壇し、Windows 10はウィンドウズOS史上もっとも速いスピードで普及しており、稼働デバイスは2億台以上、法人における稼働台数は2200万台に上るとしている。Windows 10 Mobileによりワークスタイル変革を目指し開発されたもので、注目機能のContiuum(コンティニュアム)機能により、スマホなどWindows 10 Mobileを搭載した機器からディスプレイやテレビにワイヤレスで接続し、PC同様のデスクトップ画面で操作できる。その状態で、スマホ側で電話をしたり、アプリを操作することができる。
続いてNTTドコモの法人ビジネス本部長、高木一裕氏が登壇し、マイクロソフトとはWindowsタブレットとLTEで法人顧客を開拓してきており、Windows 10 MobileとVAIO Phone Bizにより、新しい価値を提供できると語った。
VAIO Phone Bizは、Windows 10 MobileによるPCとの高い親和性、連携のしやすさ、PCのような操作性を実現する「Continuum」機能により、ビジネスを加速させるスマートフォンという位置づけ。OSを快適に走らせるため、ミドルレンジのプロセッサーQualcomm Snapdragon 617を採用。メモリーは3GB、液晶はOfficeアプリの使用に最適な5.5型フルHD。SIMフリーでかつ日本の環境に合わせた幅広い通信バンドをサポート。NTTどこものキャリアアグリゲーションに対応している。
デザインもPCの世界観との連続性があるものにしている。高品質と堅牢性を両立したアルミ削りだしボディを採用。生産は海外だが,最終的にはVAIOの安曇野向上で専任の技術者の手による全数検査を経て出荷するという。
VAIO株式会社
https://vaio.com
VAIO Phone Bizの情報はこちら
https://vaio.com/products/phone_biz051/