◆VAIOユーザーならVECを使える…の常識を覆すサービス終了の重大性
2月3日、VAIOホームページの「お知らせ」欄に「VAIOソフトウェアセレクション~サービス終了のご案内」が掲載された。VAIOソフトウェアセレクションは、VAIOカスタマー登録を行なったユーザーに対して、様々なソフトウェアをダウンロード販売しているサービスサイトだが、VAIO Edit Components(以下VEC)をダウンロード販売している唯一の場所として、以前からその名を聞いたことがある方も多いだろう。ソニーがアナウンスしたサービス終了日は3月31日の午後1時、VEC等を購入できる最後のチャンスとなるので、必要性も含めてレポートする。
◆何が問題になるのか?
今回のサービス終了が問題になるのは、手持ちのVAIOでPremiere Pro CS4とVEC7を使った編集ができなくなる可能性があるからだ。これまでは有償、無償の違いはあるにせよ、VAIOユーザーなら必ずVECを導入してプレミアで編集できる権利を有していた。しかし、このサービスが終了すると、その常識が通用しなくなる。
それは、Pro CS4用のVEC7を使うには、手持ちのVAIOにVEC6.5とAVCライセンス、そしてDolby Digitalライセンスの3つのソフトがインストールされていることが条件となるため、現在、このどれかが欠けていて、3月31日までにVAIOソフトウェアセレクションで購入できなかったVAIOユーザーは、VEC7をインストールできなくなってしまうのだ。こうなると、VEC7を使って編集したくなっても手持ちのVAIOは使えなくなり、3点セットがプリインストールされたVAIO、あるいはPro CS4やVEC7がプリインストールされた新しいVAIOを購入しなければならなくなってしまう。
◆購入を急がなければならないユーザーは?
それでは具体的に、機種ごとに購入の必要があるかどうかを解説する。まず、サービス終了になっても何の影響もないのは、手持ちのVAIOが2006年夏モデル以降(type RシリーズならRC72DP以降、type AシリーズならAR70B以降など)のユーザー。特に何も購入しなくてもVEC6.5を適用できるうえ、将来Premiere ProをCS4に乗り換えても、VEC7をダウンロードしてインストールすることが可能だ。
気をつけなければならないのは、それ以前のVAIOユーザーで、特に現状AVCHD編集を行なっていない場合は要注意。VEC6.5だけで言えば、2004年秋(RA71Pなど)から2006年春(RC51など)までのモデルは無償でアップデートできるのだが、将来Pro CS4を入手してVEC7を使うのであれば、急いでVAIOソフトウェアセレクションで「AVC/H.264ライセンス」と、「Dolby Digitalライセンス」を購入しておきたい。 Pro CS4+VEC7でHDV編集しか行わないつもりでも、VEC7のインストールにはAVCとDolbyのライセンスが必須なのだ。ライセンスがないばかりにVEC7が使えないのはもったいない。現在CS4を使う予定がなくても、将来に備えて購入しておいたほうがよいだろう。
2004年夏モデル以前(RA70Pなど)や、元々PremiereとVECがプリインストールされていないVAIOを使っていているユーザーの場合は、VEC6.5、AVCライセンス、Dolbyライセンスの3点セットを購入しておかなければ、Pro CS4とVEC7を使った編集はできない。また、デスクトップのVAIOにはPremiereがプリインストールされているが、VAIOノートでもPremiereとVECを使いたい…という場合も、別途後からインストールできるこれらのソフトを購入する必要がある。すべて合わせて8000円足らず。将来VAIOノートを買う可能性がある場合も、ここは1セット購入しておいても悪くはないだろう。
▲ライセンスの購入が必要かどうかは「すべてのプログラム」-
「VAIO Edit Components 6」-「VAIO Edit Componentsライセンスマネージャ」
を起動すると確認できる。この中に「×」があれば至急購入を!
■VAIO Edit Components 6.5 購入ページ
■AVC/H.264ライセンス for VAIO Edit Components Ver.6.5 購入ページ
■Dolby Digitalライセンス for VAIO Edit Components Ver.6.5 購入ページ