ソニーは、新開発のスマートフォン向けの2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサーを世界で初めて搭載したフラッグシップスマートフォン『Xperia 1Ⅴ』を発表した。発売は2023年7月下旬以降。価格はオープンで、市場想定価格は195,000円前後。カラーはブラック、プラチナシルバー、カーキグリーンの3色。
同製品は、前機種比で約2倍向上した低照度性能と、『Xperia 1 V』が持つ高速な重ね合わせ処理技術により、低照度における耐ノイズ性能とダイナミックレンジにおいて、フルサイズセンサーを搭載したデジタルカメラ並みの撮影が可能。動画・静止画を問わず、暗い場所でもノイズを抑えて鮮明に撮影できる。
■主な特長
1. 夜の人物や風景の色、質感まで豊かに描写する新開発イメージセンサー
新センサーと高速重ね合わせ処理による、フルサイズセンサー搭載デジタルカメラ並みの暗所性能
24mmレンズには前機種比で約1.7倍に大判化した2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を搭載。大判化に加え、この積層技術により耐ノイズ性能が上がり、前機種比で低照度性能が約2倍向上。また『Xperia 1 V』が持つ高速な重ね合わせ処理により、ダイナミックレンジの広い撮影ができる。暗い場所であっても、フルサイズセンサー搭載カメラで撮影したかのようなノイズの少ない鮮明な撮影が可能となり、夜の人物や情景の色、質感を美しく再現する。
人肌の質感をきれいに描写する「S-Cinetone for mobile」
映像制作用カメラ『FX9』などのCinema Lineシリーズや、デジタル一眼カメラ『α』シリーズに搭載している技術を、スマートフォン向けに調整し搭載。撮影時に人物の肌の質感をきれいに表現できるため、撮影後にカラーグレーディングなどを施さなくても、印象的でシネマティックな映像としてそのまま記録することができる。また、新センサーが持つ従来比約3倍の飽和信号量と独自の画質処理により、暗部に多く発生しがちなノイズを抑え、ソフトな色合いの美しい映像に。
2. 表現をより豊かにする色のプリセットと、撮りたい一瞬を的確にとらえるAF(オートフォーカス)性能
映像を自分の思い通りの世界観に表現する「クリエイティブ ルック」
『α』シリーズに搭載されている、画作りのための機能「クリエイティブルック」をXperiaシリーズに初めて搭載。花や青空などの色彩豊かなシーンを印象的に表現したり、柔らかく透明感のある仕上がりにしたりといった様々な色設定がプリセットされている。動画・静止画にかかわらず、撮影段階で質感や色味を思い通りの雰囲気に仕上げることができる。
「AI深度推定」を活用した高精度のAF性能
Xperiaシリーズの高性能なAF性能「リアルタイム瞳AF」と「リアルタイムトラッキング」を搭載し、人物の瞳や指定した任意の被写体にフォーカスを合わせた撮影が可能。距離情報を解析する「AI深度推定」により、遠い被写体でもしっかりとフォーカスを合わせる。新たにAF/AE追従最高30コマ秒の高速連写も可能となっている。
3. 商品レビュー撮影や声優先マイクなどVlog体験をさらに向上させる機能と使い勝手
スマートフォンを使って手軽に動画撮影・配信をする機会やニーズが増えていることをふまえ、ソニーのVLOGCAMシリーズで人気のカメラのフォーカス機能「商品レビュー用設定」を搭載。通常は優先して顔に当たるカメラのフォーカスを、カメラと顔の間にある商品に素早く移動できる。
加えて、新たに声優先マイクをリアカメラ付近に配置。屋外の賑やかな場所での動画撮影時でも、正面にいる被写体の声をクリアに録音でき、撮影から配信まで簡単に行える。
さらに動画撮影機能の「Videography Pro(ビデオグラフィー プロ)」経由でYouTubeのライブ配信をする際は、コメント欄に寄せられる視聴者からのチャットを配信中に確認できるようになり、視聴者とリアルタイムにコミュニケーションを取ることができる。縦撮りにも対応したユーザーインターフェースとなり、縦でも横でも自由な向きでコンテンツが撮影可能。
4. 卓越した視聴体験と、コンテンツを長時間楽しめるバッテリー性能
6.5インチの4K有機ELディスプレイと進化したスピーカーで迫力の視聴体験
リフレッシュレート120Hz駆動で残像感の少ない、高精細な4K HDR の有機ELディスプレイでは滑らかな映像を提供。また、パワフルで低ノイズになったスピーカーアンプにより、音の広がりや奥行感、低域と高域の伸びが向上し、よりダイナミックでクリアなサウンドを実現。映画も音楽も、専用のスピーカーがなくても迫力のある視聴が可能。
約20時間連続動画再生可能な5,000mAhの大容量バッテリー
約20時間の連続動画再生を可能にするのは、大容量の5,000mAhバッテリー。ワイヤレスチャージや最短30分で約50%の急速充電に対応するほか、Xperia独自の充電最適化技術により、3年経っても最大容量を80%以上維持する劣化しにくいバッテリーでユーザーをサポートする。
5. 業界最高クラスのゲーミングパフォーマンス
ゲームアシスト機能の「ゲームエンハンサー」は、勝利にこだわるゲームプレイヤーを視覚や聴覚からサポート。ゲームプレイだけでなく、プレイ中の映像と実況をYouTubeでライブ配信することもでき、同製品の使用によりすぐにゲーム実況を行うことができる。
さらに、別売りの専用ゲーミングギア「Xperia Stream」と組み合わせることで、長時間のプレイや配信が可能。『Xperia 1 V』の背面から前面まで冷やす専用構造の冷却ファンとマルチポートを備えるXperia Streamは、ハイパフォーマンスなゲームのプレイや高い品質の配信を実現し、業界最高クラスのモバイルゲーム体験を提供。
搭載したQualcomm社のSnapdragon 8 Gen2 Mobile PlatformおよびElite Gamingが、撮影、視聴、ゲームプレイの全ての体験を高い精度で実現する。
■新商品体験会
6月1日から6月18日まで、ソニーの直営店「ソニーストア 銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神」にて新商品体験会を開催。撮影や音響体験のほか、トークショーなどのイベントを実施予定。
▼詳細
https://xperia.sony.jp/campaign/tt_event_2023_spring_summer/