【ビデオSALON2月号記事連動コンテンツ】 DJI FOCUS使用レポート


DJI FOCUS製品の特徴


DJI FOCUSの製品の特徴をPV風に編集してみた
 ここでは誌面でお伝え出来なかった部分を中心に、PV風に仕上げた動画も参考にしながら動作感などをお伝えしていこう。
 先ず、PV動画の冒頭00:15のギアの動きを見て頂きたい。今回はCarl ZeissのCP.2をお借りしてテストしてみたが、シネレンズとの組み合わせでも、高トルクのお陰で非常に滑らかに動作している事を実感できるはずだ。これまで見てきた同価格帯製品では、レンズモーターのトルク不足で動作の遅延など気になることがあったが、本製品では動作に支障を感じることはまったくなかった。
 その他特徴としては、マーキングリングのバックライト機能が挙げられる。誌面文章中でも説明しているが、動画の通りモーター部のLEDもON/OFFを選択できるので、 写り込みが気になる被写体の場合には重宝するだろう。特にスタビライザーで撮影する場合は、被写体の近くで操作する事も想定されるため、この配慮は大変気が利いている。
 次に、賛否両論あると思うが、送信機背面のロゼッタはミリネジではなくて1/4ネジ(所謂小ネジ)になっている。このことで、市販の写真用アクセサリー等を利用して、モニターを取り付けたりと汎用性が高まっている。本撮影の中では、シネロイド製のEVFをフォーカス確認用モニターとマウントして、所謂「目勘(目測)」ではなくて、実ピントを見ながらフォーカス操作をして貰ったが、経験を道具でカバーするという点では成功したように思う。
 これに加え、硬さ調整のできるフォーカスホイールが、好みの加減にうまく調整できた撮影後半では、上手くピントを捉えられたとのことだった。本編の0:30~のカットでは、フォーカスアウトしているが、撮影効率も考えて無理にテイクを重ねず雰囲気として捉えてみたが、後半の1:09~のカットでは、回り込みながらトラックインする難しいショットでも、半日間の慣れが功を奏して上手くピントが捉えられている様に思う。
特筆すべきは、仮にAFの優秀なカメラを用いても、背景のコントラストにピント面を引っ張られる可能性が高く、マニュアルフォーカスコントロールだからこそ成立したカットだと思うが、皆さんの感想は如何だろうか?

DJI FOCUSを使用して撮影した映像


DJI Ronin-Mとステディカムを組み合わせ、カメラはニコンD810を使用した。

メイキング映像
 さて、本編の一部について言い訳というか、少し補足させ頂くと、0:14~のカットの冒頭、画面が妙な揺れ方をしているのがわかると思う。これはDJI ASISTANTによるパラメーターの調整不足で、リニアな動きを求め過ぎて、SmoothTrack AdjustmentsのDeadbandの値を0(ゼロ)にしてしまった事が原因。この数値を上げる事で、微細な入力への反応をカット(=一定の入力をキャンセル) できるので、このシーンでは調整値を変更しておくべきだったことをお伝えしたい。ブラシレスジンバルも使い手次第なのは、正にこのような部分。作品撮影だったのでことなきを得たものの、日頃から機材に触れおく重要性を痛感させられた。読者のみなさんも日頃から機材に触れて、慣れ親しんでおくことをお勧めしたい。
 最後にスタビライザーに加えてジブやスライダーなど手軽な特機は増えているが、ダイナミックな動きを求めた場合は常にフォーカスコントロールが課題となってくる。広角レンズの被写界深度に頼った撮影ばかりでは直ぐにお腹いっぱいになってしまうし、昨今優秀なオートフォーカスのカメラも増えて来たが万能とは言えないのは実情である。今年辺りからは、今までの機材にワイヤレスフォローフォーカスや映像トランスミッターを加えて、映像表現の幅を広げてみては如何だろうか。
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今回作品撮りに協力してくれたのは、舞台で役者やラジオ番組のレポーターもされている鈴山紗丘さん。ミュージカルの経験があるという彼女のステップを、スタビライザーのローアングルで狙ってみた。
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今回フィックスショットに加えて、フォーカスプラーにメイキングまでこなしてくれたフォトグラファーの伊井龍生さん。筆者と同じくニコン ユーザーであり、メインカメラは写真も動画もD810。
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ティッフェン社のステディカム ゼファーにマウントされたRONIN-M。Nikon D810にCarl Zeiss Otus 55/1.4 の組み合わせ。レンズのブレを防ぐため、手元に有ったレンズサポートで急ごしらえで対策。
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ステディカムのジンバルハンドルに、RONIN-Mのサムコントローラーを装着。ビニールテープを一巻きしたらピッタリ固定出来た。本編の1:09~1:13の部分では、立ち止まったままサムコントローラーをのみでティルトアップしたみたが、風の影響も受けずに三脚の様なカメラワークにする事が出来た。
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機材の構成が分かる全体写真。ステディカムの下部にIDX社製の映像トランスミッター「CW-3」を搭載している。こちらもDJI FOCUSと同じく、電波法の技術適合認証済みなので安心して運用出来る。


●この動画はビデオSALON2016年2月号の記事連動動画です。この製品に関するレビューは本誌を御覧ください。
http://www.genkosha.co.jp/vs/backnumber/1542.html