今年もソニーは会場での最大ブースを構え、別会場において4Kデジタルシネマカメラのセミナーと作品を流す場を設けていた。これまでソニーは秋にはNXCAMなど業務用クラスの新製品を発表することが多かったが、今年は春にNXCAMのNEX-FS100JとNX70Jを発表・発売しているため、今回は新商品はなく、比較的ハイエンドのラインナップとなった。
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4K記録ができるデジタルシネマカメラF65が初めて登場


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まず、待望の4K記録ができるデジタルシネマカメラF65が最大の話題。日本では初めて公開とあって注目が集まった。カメラはF65とF65RS(ローリングシャッター、NDフィルター内蔵モデル)の2機種。スーパー35mmサイズ、総画素約2000万画素の8K単板CMOSを搭載。これまでのF35を超えるトータルラチチュード14ストップ(F35は12ストップ)を実現。価格は大幅に安くなっている。
記録はSR-R4という専用のポータブルレコーダーをカメラ後部に接続する。記録はSRMemoryにF65RAWというLogやガンマをかけない16ビットリニアデータとして記録。ソニーから配布する現像フリーソフトウェアでDPXなどへの現像も可能となる。

F3は電動ズームレンズが約100万円で


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フルHDのデジタルシネマカメラ、PMW-F3の話題は、かねてからアナウンスされていたパワーズームSCL-Z18X140(税別98万円)がついにお目見え。このレンズはF3の本来のマウントであるFZマウントに直接つくもので、AEだけでなく、AF、パワーズームが可能になる。焦点距離は35mm判換算で約29~402mm。なんと手ブレ補正まで入っている。コンパクトな設計にしているため、レンズの前玉は繰り出すが、フードより前には出ない。けっしてシネマ用のズームレンズではなく、ENG的な使い方のできる大判用のレンズである。さらにユーザーからの声に応えて、FS100Jのように液晶パネルにかぶせるかたちのファインダーもオプションとして登場した。
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F3の本体での記録はSxSメモリーへのMPEG2 35Mbpsが最大だが、RGB&S-Log出力オプション(税別30万円)と外部レコーダーのSRMASTER SR-R1との組み合わせでローコストでRGB4:4:4&S-Log収録が可能になる。

3層と4層構造のXDCAMディスク


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光ディスクのXDCAMは従来のHDCAMにおきかえるかたちでニュース報道現場への導入が進んでいる。カートリッジ付きの光ディスクという形状がテープからの置き換えに最適という評価を得ているという。会場ではXDCAMのファイルベースのワークフローを中心に紹介していた。光ディスクそのものは、4層128GBで約240分記録ライトワンスタイプを新商品として展示、3層のリライタブルの100GB(約180分記録)を技術展示していた。

FS100J用のマニュアルレンズもぜひ欲しいが


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FS100Jは、やはりレンズ不足が指摘されてるようで、ソニーとしては珍しくサードパーティのマウント変換アダプターなども展示し、他社レンズでの使用を念頭に入れた訴求をしていた。

SDI入力対応の映像&オーディオのスイッチャー


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すでに発表済みで、秋に発売されるマルチフォーマットスイッチャー、MCS-8M。HD-SDIが4系統、HDMIが3系統、DVI-Iが1系統の計8入力で、4出力。マルチビュー表示もDVI-DとHD-SDIで可能。

小型軽量で低価格のステレオマイク


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ECM-MS2はカメラに載せるのに最適な小型軽量なステレオマイク。マイク側はケーブル直づけだが、カメラ側はXLRの3ピン2系統になっている。これまで業務用ステレオマイクはバリエーションが少なかったが、これはカメラ用として貴重。価格は3万円程度になるという。