サイバーメディアTV
ニコニコ生放送やスティッカム、ユーストリームなどを利用した映像配信が定着してきた。最近では、文字で伝えきれないものは映像を利用したほうが効果が上げられるということで、ゲームやアイドル、映画関連の配信が増えてきているという。2年前にサイバーメディアTVを立ち上げ、最近ではゲーム関連イベントのディレクションから制作、配信まで幅広く手掛ける阿部虎太郎さんにお話をお伺いした。
↑株式会社サイバーメディアTVの御茶ノ水スタジオ。取材日の夜に行われる配信のためのセットが組まれていた。
↑システムの中核となるミキサーはローランドのV-800HDを使用。他にもV-1600HD、V-40HDも使っており、全部で4セット組むことができる。ゲームショーの配信では会場に何セットも持ち出す。
↑カメラはソニーEX1R。他にPMW-200が2台、Z5Jが3台。家庭用カメラ多数。
場所は、御茶ノ水駅から歩いて数分の小規模スタジオ。現在も配信業務に使用しながら製作途中とのこと。この2年、技術面で大きなトラブルはなく、スタジオやイベント会場への出張など数多くの配信を日々こなしている。何よりも配信の内容が重要であり、視聴者がそれに集中してもらうために、いい画といい音、安定した配信を用意したいというスタンスだ。
システムの中核になるのはローランドのV-800HD等のAVミキサー。ゲームの配信の場合、ゲームの画面をキャプチャーすることになるが、そのまま何でも入力できるのがローランド機の特徴で、ゲーム配信関連では定番になっているという。スイッチング操作も専門スタッフでなくても担当できるのがローランド機。また、このスタジオだけでなく、イベント会場へ出向いて配信することも多いが、とにかく頑丈だという。
スタジオは芸能人が来ることが増え、楽屋を作った。よりフレキシブルに運用できる配信時代のスタジオ。構築していく過程を阿部さん自身が楽しんでいるように見えた。
↑ローランドのコンバーターVS-1-SCで映像と音を合わせる。バックアップレコーダーはパナソニックのAVCHDレコーダー。撮影、スッチング、収録はすべてHDで。
↑演者のバックはグリーンにも白にも対応。配信の内容に合わせて自由に変更が利く。たとえば机をどかして、ラジコンを走らせるといったこともやりやすいようにしている。
↑天井に設置されたガンマイク。スタンドやブーム付きで固定されている。ピンマイクも使用するがワイヤレスの場合はどうしてもスタッフが増えてしまう。
↑スタジオの1階は機材置き場兼編集室。建物の内部で繋がっており、人の行き来もできると同時に、配線もされている。将来的には1Fでオペレーションしたり、クライアントや観客を入れることも考えている。
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