このところ進化が著しいタブレット。
電車の中で、電子書籍を読んでいる人を見かけるようになった。
最新の高精細タブレットで雑誌を体験してみたらどうなのか?
ビデオサロンの電子版を試してみた。(編集部 I)
この秋、続々と登場してきたタブレットの新製品。ますます高精細になり、動画や写真を鑑賞できるレベルにまでなってきた。では、そのタブレットで雑誌を読んで見たらどうなのだろう? さっそくビデオサロンの電子版を試してみることにした。
チョイスしたタブレットは、ソニーモバイルコミュニケーションズのXperia Z3 Tablet Compact。片手で持っても疲れない世界最軽量の約8インチの薄型タブレットである。幅が狭いので、男性の手なら、片手で充分ホールドすることができる。
▲8インチのタブレットだと実際の誌面(B5判)よりも小さくなるが、文字は全部快適に読むことができた。
ビデオサロンの電子版は各電子書店で購入することができるが、今回は富士山マガジンサービス(Fujisan.co.jp)を利用した。編集部テスターは定期購読扱いになっているので、最新号からバックナンバーまでいつでも読むことができる。Xperia Z3 Tablet CompactはアンドロイドOSなので、Fujisanの無料アプリをインストールしておく。
▲最新のタブレット、ソニーXperia Z3 Tablet Compact(左)。手持ちの初代iPad miniと比較してみた。
実際に閲覧してみて驚いたのは、数年前のタブレットに比べて美しさが圧倒的に向上していること。8インチにB5判の1ページを表示すると、実際のサイズよりも小さくなるわけだが、解像度が上がっているためか、キャプションなどの細かい字もラクラク読むことができる。解像度が上がることは、実は「眼にやさしい」ということを実感した。もちろんピンチアウト操作で拡大して読むこともできるし、拡大したときに文字がボケることがない。
▲細かい文字などはピンチアウトで拡大して読める。老眼で細かい文字がつらい人にとって電子版は救いになる。
なによりも画像がとても美しい。動画は今や液晶パネルの透過光で見ることがほとんどだが、高精細タブレットで見ると、特に夜景などは透過光のメリットを享受できる。正直、これを体験すると「紙」がどうしても物足りなくなる。こう書くと紙の雑誌を貶めることになり複雑な気持ちだが、画像クオリティという点では、今回の世代のタブレットで、間違いなく紙の上での表現を超えたと言っていいだろう。
▲特に夜景や花火などの画像は、透過光で見ると誌面で見るよりも美しい。動画と同じ状態で見ることができるわけだ。
電子版ならでは機能としては、各電子書店で少し違いはあるが、富士山マガジンサービスの場合、①目次から該当のページにジャンプする機能、②単語を入れて検索する機能、③サムネイルを表示する機能、④プリントアウト機能、⑤ブックマーク(しおり)機能、⑥ウェブサイトへのリンク機能、⑦動画埋め込み機能などがある。
⑥⑦はオプションだが、ビデオサロンの場合は、毎号必ず盛り込まれている。⑥は、特集や連載と連動したウェブページが設けられていて、ユーチューブ動画が貼り付けられている。⑦はウェブページに移行せずに、そのビューワ内で動画がスタートするというもの。
いずれにしてもタブレットであれば、同じ画面で楽しむことができる。 Xperia Z3 Tablet Compactの出来の良さもあるが、タブレットで雑誌を読むという行為がこれほど快適で、楽しいとは思わなかった。これからは電子版がメインになってしまいそうだ。
▲ソニーモバイルのXperia Z3 Tablet Compactはこのように激薄。もちろん雑誌の厚みよりも薄い。
▲Xpreria Z3 Tablet Compactはなんと防水なので、風呂に入りながら読むことも。ただし完全に沈めていけない。
ソニーXperia Z3 Tablet Compactは
Wi-Fiモデルで16GBと32GB、
カラーバリエーションでブラックとホワイトがある。
価格は16GB/Wi-Fiタイプで実勢4.7万円前後。
ビデオSALON電子版は、
富士山マガジンサービス、ZASSHI-ONLINE.COM、MAGASTORE、ZINIO、Amazon Kindleで税込800円でご購入できます。(Kindle版は発売開始が発売日よりも遅れます。ご了承ください)
詳しくは玄光社eBOOKサイトまで。http://www.genkosha.com/ebook/