昨年はInter BEEに出展しなかったJVCケンウッドだが、今年は4Kカメラの参考出品が目白押しのため参加。小さめのブースに対して、社員、来場者が数多く、にぎわっていた。
先日発表し、来年2月に発売するハンドヘルドタイプのGY-HM200は、1/2.3型裏面照射CMOSセンサーを搭載した小型モデル。4Kは150Mbps、HDは50Mbps 4:2:2記録。光学12倍ズームレンズを採用する。
HM200のボディ後部の記録部はそのままに、センサーを4K対応のスーパー35mmとし、マイクロフォーサーズのレンズマウントを採用したレンズ交換式の4Kカメラが、GY-LS300(参考出品)。4K記録は24pと30pまで。スーパー35センサーで、マイクロフォーサーズマウントというコンセプトは、4月のNABですでに発表していた。ケラレないか心配になるが、説明員によるとケラレないレンズをウェブ上に公開するという。マイクロフォーサーズのメリットは、ズームも含めて電子接点によるコントロールが可能なこと。レンズ交換式としてはマイクロフォーサーズがもっともメリットがあると判断したという。JVCはオリンパスとも情報をやりとりしながら、開発していった。
モックアップながら、ショルダータイプのPLマウントレンズ交換式のスーパー35センサー搭載の4Kカメラも展示した。
もっとも特徴的なのが分離型の4K/60pカメラシステム、GW-SP100(参考出品)。マイクロフォーサーズマウント、4K対応スーパー35mmセンサーのカメラ部は極力小型にし、ケーブルで接続した本体で4KとHDのデュアル記録をする。ケーブルは付属が1mだが、5mと15mのオプションも用意される。本体には着脱式で折り畳み式の7型HD液晶モニターが付属。また専用コントロールボックスでカメラ操作が可能。空撮などの移動撮影や、ジンバルに載せたり、狭いところでの撮影を想定している。
同じ参考出品の4Kカメラモジュールは、電動雲台と組み合わせることで、様々な用途で使用できる。こちらもマイクロフォーサーズマウント、スーパー35mmセンサーの組み合わせだが、装着されていた14-140mmのパナソニックのズームレンズの最広角でもスルー映像を見るかぎり、ケラレは見られなかった。
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