桜井雅裕のNABレポート~パナソニック編
パナソニックブースは例年と同じくセントラルホール手前のフロアの段差を生かした目立つ場所をキープして展示。パナソニックブースを寄らずして、他のブースを回れないというゴールデンポジションである。周囲にはJVCやキヤノンなどの日系メーカーが集まっている。
展示としては、すでに発表されていたP2HDショルダースタイル低価格カムコーダーのAJ-HPX300(日本での型番は305)。定番のテスト撮影コーナーに加え、シネスタイルなどさまざまなサードパーティアクセサリを装備した状態で体験展示が行われ、人気の的となっていた。
P2関連では、さらに、新しいエコノミータイプのP2カードシリーズやマクセルやフジ製のP2カードなど新たなP2シリーズカードラインナップも展示されていた。
次いでAVCCAMシリーズ。こちらはモックアップ展示だが、パナソニック版まめカムのAG-HCK10とハンドヘルドサイズのAVCHDポータブルレコーダーのAG-HMR10。HMR10の特徴はHDMIのほかにHD-SDI入出力を装備してプロフェッショナルユースに適した運用が可能なこと。ボディもダイキャストによる頑強な仕上がりが魅力的。なかなか触れるのも難しいほど人気となっていた。
そして、新しいAVCCAMシリーズとして、AG-HMC40(日本での型番はHMC45)が実動展示。ハイエンドからビデオジャーナリストなどまで幅広いアメリカのマーケットとあって、こちらのコーナーにも人が絶えない様子だった。
このほかには、従来からHD-SDI対応の低価格スイッチャーとして人気のあったAV-HS400のリニューアルモデルHS400A、さらに、入力を16入力まで拡大し、内蔵のマルチディスプレイ表示機能を2系統搭載した上位機種に当たる新製品、AV-HS450が展示された。
さらに、今年のNABを象徴する3Dの波に対応する参考展示として、3Dプラズマシアターと共に、3D対応の制作環境として、P2HD・AVCULTRAシリーズのモックアップ展示が行われていた。