ライブ配信(ネット生中継)やマルチカメラ収録で気になる新製品をピックアップ。スイッチャー、モニター、バックアップレコーダー、コンバーター、キャプチャーボード。
A4サイズのスイッチャーVR-3
4ch映像入力に対応し、タッチパネルで直感的にスイッチング。10chオーディオミキサーも内蔵されてA4サイズというから驚き。価格は168,000円。USBで直接PCと接続して、ネット生中継に仕様できる。マスターボリュームと配信用の音声を独立して調整できるのもうれしい。
480pのHDMI入力に対応し、PCなしでUST配信できるセレボLiveShell。VR-5のHDMI出力をこれとつなぎ配信できるというデモ。さらにLiveShellとVR-5をMIDIで接続し、離れた位置からもPCやタブレットPC、スマートフォンでVR-5のスイッチングや音量調整ができるというシステム(参考展示)。
世界最小の配信中継車。ピザ配達用のバイクを三輪のミニカー改造し、Gopro、ワイヤレスマイクLINE6、VR-3、LiveShellを搭載したシステム。上のセレボの技術を使えば、後ろのトランクを閉めた状態でもスマートフォンやタブレットPCからスイッチングもできる。キバンインターナショナル制作。
TriCasterニューモデルも展示
ディストームブースではTriCasterの新製品、TriCaster 450 EXTREME/850 EXTREMEを国内初披露。
写真は上は450 EXTREME。会場では特設ステージも設けられ、デモンストレーションが行われた。写真下は、TriCasterを利用したリアルタイムモーションキャプチャー「きゃラプチャー」のデモの様子。キネクトセンサーでモーションキャプチャーを行ない、MMDでモデリングしたCGをリアルタイム動かし、実写と合成するというもの。
USB2.0で安価に60p映像をキャプチャーできる
エスケイネットブース。HDMI入力でUSB2.0でPCに入力できるキャプチャボードMonster X Live。19,800円。現状はWindows専用で、映像信号は1080/60pや720/60p信号に対応。60iやMacにも今後ファームウェアアップデートで対応するとのこと。
3D収録、2カメのスイッチングにも対応したコンバーター
ジャパンマテリアルブース。2系統のHD-SDIからHDMI1.4aに出力するためのコンバーター・マトロックスMC-100(62,500円)。3D撮影に対応する他、2系統のSDI信号を本体のボタン操作で切り替える事が可能。スイッチャーのように切替時に映像が乱れたり、同期以上を起こさずにスイッチングできる。
こんなコンバーターもありました
テクノハウスブース。アメリカのアトローナというメーカーのコンバーター。SDI to HDMI/DVIモデル・AT-3GSDI-HD2は4万4千円。HDMI to SDIモデル・AT-3GSDI-HDは7万7千円。
非圧縮録画、モニターを搭載したバックアップレコーダー
テクノハウスブース。非圧縮バックアップレコーダー、Gemini4:4:4。800×480ピクセルのモニター付き。SSDスロットを2つ搭載。PCへは専用のカードリーダ(eSATA)で取り込む。価格は約50万円になる予定。
フィールドレコーダーNinjaや3GコンバーターCONNECTを展示
フォーカルポイントコンピュータではikan製品の他、フィールドレコーダーATOMOS Ninja、SDI入力に対応したSamuraiをカメラと組み合わせて展示。
また、世界最小クラスの3GコンバーターATOMOS CONNECTを年末に出荷予定(価格は未定)。S2H(HD/SD-SDI→HDMI)、H2S(HDMI→HD/SD-SDI)の2種類。積み重ねて使え、6つまでラックマウントが可能。電源はバッテリーまたはAC電源で、最大6台を1つのバッテリーで駆動したり、複数台を一度に充電できる。3:2プルダウンリムーバル、テストパターン、オーディオシグナルジェネレーションのジェネレート機能を搭載。暗所作業に役立つ照明も内蔵。
モバイル回線をまとめてどこでもHD配信ができる
スターコミュニケーションズブース。3GやLTE、WiMAXなどの回線を束ねて、帯域を太くしてHD映像をは新する装置。リュック型のケースにモニターとトランスミッターを内蔵している。回線は最大10個まで使用できる。レンタルも行なっている。1日6万円~。
今回、実機の展示はなかったが、TVU PACK Miniのチラシも配布されていた。データカードは基本が3本、オプションで最大6本まで追加できる。本体重量900g弱。バッテリーはVマウント採用。カメラ入力はHDMI、 SDI、コンポジットに対応。来月以降販売開始予定。
三信電気ブース。TVU PACKのライバルとも言えるLiveUもカメラに搭載可能な小型配信システム・LU60-HDを展示。約200万円で、来年3月頃の発売を予定しているという。こちらはレンタルはなく、販売のみとなる。
HDMI入力・PCレス配信を可能になる配信機器
複数台のiPhoneでマルチカメラ配信ができるアプリ・TapStream(タップストリーム)をリリースして、話題になったビー・ユー・ジー。今度はHDMI対応機器と接続し、PC不要でネット生中継ができる配信機器・TapStream Castを参考展示。配信解像度は640×360/800kbps/30fps。こちらも複数台用意すれば既にリリースされているスイッチャーアプリ・TapStream Switchでスイッチングもできるという。