レポート◎編集部・佐山
12月1日からスタートする「新4K8K衛星放送」に向けて対応製品が発表されていますが、アイ・オー・データ機器からはREC-ON(レックオン)シリーズの製品として、4K放送が視聴可能になる4Kチューナーボックス「HVT-4KBC」が11月末に発売されます。価格はオープン、市場想定価格は32,800円(税抜)です。
製品ページ
http://www.iodata.jp/product/av/tuner/hvt-4kbc/index.htm
4Kディスプレイに接続して4K放送を視聴したり、4Kチューナー搭載テレビと組み合わせて裏番組録画用として利用したり、HDテレビやディスプレイに接続して4K放送をHD画質で(ダウンコンバートして)視聴するなどの用途を想定しているそうです。
取材メモ
●8K放送は見られない…4倍の処理能力が必要になり製品の価格が高くなってしまう
●USBハードディスクを接続すれば番組を録画できるが、同時接続できるハードディスクは1台、登録できるハードディスクは8台まで
●SeeQVaultのハードディスクを利用できず、同じようなことが可能になる規格も現時点ではない
●この製品では外付けBDドライブを接続できないので(USB端子が1つしかない)、HDDに録画した番組をディスクに保存することはできない。LAN経由でムーブすることは現在のところできないようだ
●番組はそのままDRモードで録画するのみで、ビットレートや形式を変換して記録する機能は搭載されていない。ちなみに2TBのハードディスクには約128時間の番組を録画できる(33Mbpsの4K放送の場合)
●HLG→HDR10変換機能があり、HLG形式の番組でもHDR10(PQ形式)にしか対応していないHDR対応ディスプレイでもHDR番組も楽しめる(HDR→SDR変換機能もある)
登録できるHDDの台数制限がなくなればディスクに保存する必要もなくなると思いますが、こういった側面はなかなか改善されないですね。
その他、4Kチューナー(高度BS/110度CSチューナー)を1台しか搭載しないので裏番組の録画はできず、HD放送の受信もできません。従来と異なるのは、ACASチップを内蔵するためB-CASカードは使用できないというか、不要になるようです。
対応テレビとの接続には、18Gbps対応のハイスピードHDMIケーブルが必須だそうですが、この製品には対応HDMIケーブルが同梱されているので追加購入の必要はありません。
会場にはアイ・オー・データ機器が取り扱っている三菱化学メディアのブルーレイディスクも展示されていましたが、4K番組の保存には特別なディスクを使用するのではなく、これまでのディスクをそのまま使えるそうです(25GBで約90分、50GB(DL)で約190分、100GB(XL)で約380分の記録が可能)。