ビデオカメラ関連のアクセサリーグッズをなどを中心に紹介。
◆アイ・ディ・エクスブースで見かけたショルダーアダプター
カメラを肩乗せするためのショルダーアダプター63,000円。V-Mountプレートとカメラ駆動用のDC-DCケーブル、ハンドルはオプションとなる。ハンドルは取り外しが可能で、ユーザーが使いやすい形で装着できようになっている。2010年1月発売予定。
◆アイ・ディ・エクスブースで見かけたワイヤレスアダプター
放送用・業務用カムコーダーに様々な機器を取り付けるためのアダプターA-MWR57(写真左)価格は42,000円。V-Mountで、V-Lock方式のカメラにワンタッチ装着できる。D-Dコンバーターを内蔵し、5V/7.3V(切替式)で外部機器の駆動が可能。写真右は、別売のマウンティングブラケットA-HMR10Kと組み合わせて、パナソニックAG-HMR10U(15,750円)を取り付けることもできる。バックアップ用途で使うユーザーが多いようだ。2010年1月発売予定。
◆アイ・ディ・エクスブース 大容量を確保するためのバッテリーアダプター
大容量のパワーを必要とする映画業界に向けて開発したというバッテリーアダプター。同社バッテリーELITEが最大2個まで装着可能。52,500円。11月発売予定。会場ではRED ONEに装着して展示されていた。
◆アイ・ディ・エクスブース 電源ターミナル
同社のバッテリーE-HL9では8個(704Wh)、ELITEでは4個(544Wh)まで装着可能な電源ターミナル。12V系で合計20A、24V系で最大5Aまで電流放電が可能。LEMOコネクターと4Pin-XLRを搭載。1月発売。価格は131,250円の予定。
◆ミトモブース ポータブレイスは、今までのイメージを一新するデザインのディレクターシリーズが登場
放送業界で人気カメラバッグのポータブレイス。これまでのポータブレイスといえば、青色に黄土色のショルダーストラップというイメージだったが、黒のコーデュラ生地に茶色の鹿皮デザインの『ディレクターズカットエディション』シリーズが登場。カメラバッグやキャリーケース、ビデオベストなど10製品をラインナップ。写真はDV用カメラケース、DV-2/DC。受注生産になるという。
販売代理店ページ
◆KPIブース EX1のLCDスクリーン用ビューファインダーキット
フードマンのソニーEX1専用のビューファインダーキットHOODMAN EX1 KIT(24,150円)。フードルーペ、4インチのフードライザー、アイカップ、液晶に取り付けるためのカムコーダーマウントストラップのセット。
◆KPIブース RED用のモニターフード
RED用の7インチモニターフード7″Monitor Hood for Red Camera(H-R7)(11,970円)。5.6インチ用のフード5.6″Monitor Hood for Red Camera(H-R5.6)(9975円)もラインナップ。
販売代理店サイト
◆シネマックスブース 1台のカメラで3D撮影ができる雲台
コマ撮り用の3D雲台。一眼レフカメラを設置して撮影する。最大3Kgまで搭載可能。「ウォレスとグルミット」の最新作も、この機材で撮影されたのだとか。
販売代理店サイト
◆ザハトラーブース ペトロールのモニターバッグ
ソニーの業務用モニターLMD-940W用モニターバッグPLMD-1(34,650円)。外形寸法は、W22×H18×D×21cm。黒色のレインカバーが付属する。
製品情報
◆ローランドはF-1とVC-50HDの組み合わせを展示
ローランドは新製品であるVC-50HDとF-1を組み合わせたデモ。従来は、ステージイベントをメインにしていたが、今回からは実機を手にとって確認できるスタイルに変更したという。
ローランドブースは、映像系と音響系の二つに分かれており、こちらは音響系。R-44やR-4Proなどはすでにおなじみだが、昨今デジタル一眼ムービーでの収録が増えるにつれ、需要が伸びているそうだ。
◆AJAのKiPro(キープロ)とKUMO(クモ)
今年春のNABの大きな話題だったAJAのKiProは、ファイナル・カット・プロ7でProRes422のバリエーションが増えたことに合わせて、バージョンアップされたものが出荷される。従来はProRes422とHQのみだったが、新たに追加されたLTとProxyにも対応している。ProRes4444については、SDIの入力が2系統必要することもあり、KiProでの対応はできないという。
まったく新しい製品でIBCでお披露目されたのが、コンパクトでローコストなSDIルーターのKUMO。3G-SDIにも対応する。16入力16出力タイプが448,000円、16入力4出力タイプ(写真)が、298,000円となっている。ルーティングをウェブブラウザで設定が簡単にできるというのがポイント。
◆低価格のHDMI入力対応HDモニター
10万円以下の価格のHDモニターとして海外では販売されていたIKAN(アイカン)。今回、アスクが代理店となり輸入されることになった。当初は初期不良が多いという問題もあったが、新製品からは製造管理も改善することによって、解消しているという。本体が薄型コンパクトであり、かつプロシューマーカメラ用バッテリーで駆動できるのが魅力。
◆中小プロダクションのデータ保管に便利なCACHE-A
収録がテープからメモリーに変わって、一番困るのが保管の問題。おそらく大半のプロダクションが危険だと知りながらハードディスクのまま一時保管しているのではないだろうか?CASHE-Aは、信頼できるメディアであるLTOに簡単に保存できるシステム。これまでドライブに書き込むのは面倒だったが、ハードディスクを内蔵し、ネットワーク上からNASとして見えることで、ファイルを投げることで、HDDにキャッシュされ、LTOに書き込まれる。しかもデータベースまでできあがるという。LTOは800GBと容量は十分あり、テープのように保管することができる。取り扱いはアスク。
◆プロテックはSDI分配器とHDMI対応HDモニター
プロテック(日本ビデオシステム)は、信号補正機能付きのHD-SDI分配器、VHDシリーズを新発売。1入力2分配のVHD-200(52,290円)、1入力4分配のVHD-400(62,790円)、1入力4分配が4系統ある1U
ラックサイズのVHD-5000。
さらに注目は薄型軽量で低価格の8.9インチHDモニター、LVM-89W(83,790円)。このようにカメラの上に装着できるもの。入力はHDMIとHDコンポーネント。電源はキャノン4PのDC入力に対応。ブルーオンリー機能、タリー表示機能を装備する。HD-Yなどのリターン映像を表示させることもができる。
◆CitiDISKはiVDRを使用したバックアップ用ハードディスクユニットを参考出品
アミュレットブースでは、HDVやDV信号をバックアップするCitiDISKのハードディスクユニットを各種展示。参考出品は、マクセル製のiVDRのカートリッジを記録媒体として利用するタイプ。カートリッジなので、複数個用意すれば、長時間収録やメディアの管理も便利になる。
◆小型のギア雲台が日本にも登場
新輝ブースでは、シネトイズ社のGEARNEXというギアヘッドを展示デモ。これまでのギアヘッドは、大型カメラ用のものだったが、デジタルシネマ用途向けに小型のギアヘッドを開発。開発者はカメラマンで自分が欲しいモノを作ったのだとか。このGEARNEXはRED ONEやF23クラスにまで対応できる。ギアヘッドの特徴は、大きな回転の動きを小さな微妙な動きに変えられること、同じ動きを何回もできること。
慣れれば、壁に書かれた図形をトレースするように、正確にカメラを動かすことができる。さすがに開発者=社長の腕はすばらしかった。
◆HDMIのケーブル延長のいくつかのアイテム
IDKのブースでは、延長が難しいと言われているHDMIを延長する手段がいくつか提案されていた。HDMIでは、受け側で信号補償すればいい仕組みなので、そのためのアダプターを用意したり、CAT6に変換して延長したり、同軸ケーブル5本に変換して送るなどの方法がある。
◆SxSとP2用のデータバックアップ装置
Nexto DIのNVS2500は、SxS、P2、CFカードのスロットを持ち、各メモリーから内蔵ハードディスクに高速バックアップが可能というもの。2.4インチのカラー液晶モニターでプレビューすることもできる。また高価なSxSカード、P2カードから比較的安価なCFカードへのコピーもできる。P2の場合は、本体に直接させずに、アダプターが必要。外付けUSBハードディスクを利用して二重にバックアップすることが可能。
◆エプソンのファインダー用高精細液晶
エプソンでは、ULTIMICRONという技術を使った小型高精細液晶をいくつか展示。すでにデジタル一眼のオリンパスE-P2で採用されているものもあるが、デジタル一眼カメラ向けの1024×RGB×768(XGA)、プロシューマービデオカメラ向けの960×RGB×540(縦横の画素がフルHDのちょうど半分)を提案。ひじょうに高精細だった。
◆データコピーと盤面印刷ができるデュプリケーター
マイクロボードテクノロジーでは、ディスクコピーと盤面プリントをセットにしたG3ディスクデュプリケーターを参考出品。BDデュプリケーターやUSBメモリーのデュプリケーターも展示していた。
●過去のInterBEEレポート一覧はこちら
http://www.genkosha.com/vs/report/interbee/