Tooのブースでは、コンパクトなバーチャルプロダクション向けトラッキングソリューション「VIVE Mars CamTrack」を展開していました。VIVE Marsは、最大10m×10m規模の撮影エリアでLEDウォールやクロマキーを使用する小〜中規模のICVFX制作現場に最適化されたシステム。注目は「VIVE Mars CamTrack Studio Edition」で、Mars本体、SteamVR ベースステーション×4、VIVE トラッカー×3、VIVE FIZTrack×2などの必要機材一式が、持ち運び用スーツケースにすべて収納された状態で提供されており、価格はなんと132万円(税込)。本格的なバーチャルプロダクション環境を導入しやすい設定になっています。

生成AIがバーチャルプロダクションの敷居を下げる

また、新たに発表された専用ソフトウェア「VIVE Mars Nova」は、生成AIによって背景となる3D空間を自動生成できます。これにより従来は専門的なCGデザイナーが必要だったバーチャル背景の制作を、技術者不在でも実現可能なるのです。ブースでは子供向け番組のスタジオセット背景などの実例が紹介され、小規模な制作現場でもハイクオリティなバーチャルプロダクションへの道が開かれることを印象づけていました。