GoProとの相性もいい、小型LEDライトLitra Torch。10mまでの防水仕様で、アウトドア用途にも最適なこのライトを10月に開催されたGoPro主催のキャンプイベント「GoPro Camp」で試してきた。
レポート◎松本 敦(Groovoost)
GoProで夜の撮影を諦めてきたみなさんに朗報
GoProユーザーと言えば、アウトドアやキャンプ好きな人も多いと思いますが、暗部に弱いということで夜は撮影を諦める方も多いのではないでしょうか。今回紹介するLitra Torch(以下リトラ)はそんなみなさんにまさにぴったりなアイテムと言えます。今回このリトラを10月6〜8日に開催されたGoPro Campで試してきたのでレポートします。
▲使用イメージ動画を作ってみた。
▲リトラトーチ11,800円(税別)同梱物一式。左からGoPro用マウントとポケットに装着するクリップ、本体、外箱とステッカー、ディフューザー、microUSBとアクセサリーシューに装着できるマウント。
携帯性の高さはGoProの製品コンセプトとも共通する
とにかく小さい! GoPro HERO SESSION(現在は生産中止)とほぼ同じ大きさ。ユーザーの多くはGoProを使う場合、撮影することはもちろんのこと「撮影中もどれだけアクティブに動けるのか」ということを大事にしていると思います。リトラは、同梱のフックを使うことでポケットにひっかけておくこともでき、気軽に持ち運べる携帯性の高さこそがGoProと共通して使いやすいポイントの一番に挙げられるでしょう。また、本体単体でも背面に磁石が備えられていて、特別なアタッチメントを使わずに鉄の柱などにそのまま取り付けることもできます。
▲Litra Torchを鉄の柱に取り付けた状態
操作方法はいたってシンプル
操作方法もシンプルでスイッチは上部にある1つのみ。1プッシュでレベル1の光量(100lmで4時間駆動)、2プッシュでレベル2の光量(450lmで70分駆動)、3プッシュでレベル3の光量(800lmで35分駆動)、4プッシュで点滅光(2200lmで7時間駆動)と変わっていきます。そして、長押しすることで電源がオフになります。明るさが上がると、動作時間が減る点は注意しておきたいポイントです。
GoProのアクセサリーと組み合わせて使える
本体には三脚ネジが2つ設けられています。GoProマウントの専用アダプターが付属しているので、GoPro用のアクセサリーと組み合わせて使うこともできます。例えばヘッドマウントに装着すればヘッドライトとして使うこともできます。
▲付属のGoPro用アタッチメントを使い、GoProのアクセサリーヘッドマウント装着
アウトドア使用にうれしいポイント
バッテリーの給電はUSB経由で可能になっていて、レベル2の光量(450lm)までは外部電源としてモバイルバッテリーで給電できるのもアウトドアで使用する上でもひじょうに役立ちます。非常災害時の電気としても重宝しそう。さらにGoProと同様に耐水10mという仕様も備えており、不意な雨天でも気にせずに使えます。
撮影はもちろん、キャンプ用照明としても重宝した
今回のイベントでは撮影だけでなく実用面でもひじょうに役立ちました。というのも今回のキャンプには、このライトのみしか持っていかなかったのですが、暗闇での移動はもとより、テント内を照らすライトとしても、テントに吊り下げることができました。撮影に使わなくてもこれだけでも買って損はないと思いました。
▲テント内を照らす照明として活用。
そして気になる撮影時の効果ですが、焚き火をしているところを撮影してみました。結果はこんな感じ。
▲上記のような状態(手元はリトラで照らしている)でリトラあり、リトラなしで撮影したところ以下のような結果となりました。
リトラなしでは、ほぼ焚き火の火しか見えてない状態がリトラをつけることでちゃんと人が写るほどまでに明るくなりました(設定は1プッシュ時の100lm)。 このシチュエーションで、これ以上明るくなると不自然なギラつきが出てしまうので、これくらいの明るさがちょうどいいのかもしれません。筆者もGoProを持っていく時はほぼ夜の撮影は諦めていましたが、このリトラがあれば夜に撮れる素材も増えていくのではないでしょうか。
オプションアイテムで広がる拡張性
GoProと同様に拡張性があるのもうれしいポイント。別売のダブルマウント、トリプルマウントを使用すればGoProを撮影しながらライトで照らすことができます。またフィルターセットを使えばカラフルな照明の演出も可能になります。
▲フィルターセットでがらりと雰囲気が変わる
ライトペインティングがGoProと組み合わせて一番楽しい使い方かもしれない
ライトペインティングは長時間露光することで光の軌跡を映し出す写真の表現手法ですが、もしかしたらGoProユーザーにとっては、このライトペインティングこそが、リトラを楽しむのに一番向いている使い方なのかもしれません。シャッターを長め(10秒から30秒程度)に開く間にライトを動かして撮影するのですが、最後にGoPro Campに参加したGoPro Familyのみなさんが撮影したライトペインティングの写真を紹介したいと思います。暗所での撮影はもちろんのこと、ライトとしての実用性、さらにライトペインティングでの遊びと一台あるとアウトドアでも大活躍するこの一台。アウトドア撮影に出かける時のアイテムとして一つ加えてみてはいかがでしょうか。
●製品情報
http://www.imagevision.jp/products/litra_torch.html
●上位モデルLitraProも11月7日発売