DJI正規取扱店、Y.D.S.が主催する「RONIN-S」の説明・体験会が21 日(木)にDJI認定ストア新宿の10階にて行われた。平日開催ながら、発売前の実機を触れるということですぐに定員が埋まったと聞き、その期待値の高さからRONIN-Sブーム到来を予感した編集部は、その実態に迫るべく、体験会会場を訪ねた。
◉RONIN-Sがやってきた!
そもそもRONIN-Sとは、ドローンで有名なDJIの最先端技術である3軸ジンバルテクノロジーを搭載している一眼レフ/ミラーレスカメラ用の片手持ちスタビライザーだ。RONIN-Sを使うことで、映像制作者は手ぶれの恐怖から解放され、自由で滑らかな動きと搭載されている自動撮影機能(パノラマ、タイムラプス、モーションラプス、トラック)により高度な撮影を簡単に行えるようになるという。
しかし、RONIN-Sには、これまでのRONINとは異なる「片手持ち」という特徴を持つがゆえ、重さがダイレクトに伝わりやすいという問題があった。
◉「重いことしか欠点がない」
Y.D.S.の八島社長は、「色々いじっても不具合がでない。重いことしか欠点がない」と冒頭の挨拶でRONIN-Sをこう評した。本体だけで2.2㎏。カメラを乗せると3㎏超え、確かに重さを感じる。しかし、それを上回る安定感と高い完成度が魅力だという。
参加者さんに持ってみた感想を聞いたが、みな「想像してたより重くない」と好感触。むしろ、スムーズなフォーカスや滑らかな動きに興味を示していた。片手持ちといっても、基本は両手で支えるものであり、普段から機材を持つ人にとっては重さは大した問題ではないということだろう。また、八島社長によると、この重みによって重心が安定し上下の振動を抑えるというメリットもあるという。
◉最新情報ぞくぞくと
説明会は、DJI本社から届いたばかりというプロモーション映像を流し、アプリによる自動撮影機能の解説やアクセサリーの紹介と最新情報のオンパレード。また、ニコンやパナソニックのカメラのほとんどがフォーカスホイールに対応しているのに対し、ソニーのカメラはまだ調整中という情報に参加者さんたちもざわついていた。
今回の参加者さんは、ジンバルをこれから導入しようと考えている方が多く、組み立てからバランス調整、そしてケースへの収納方法といった手順をスマホなどで動画を撮り記録していたのが印象的だった。複雑そうではあるが、慣れてくれば3分ぐらいで済み、最終的なバランスは、アプリの[AUTO TUNE]をかけることである程度できてしまう。手軽さはもちろん、自分好みのセッティングに細かく追い込んでいく楽しみがある。
▼バランス調整動画
◉RONIN-Sブームから映像制作ブームへ
RONIN-Sにはまだまだ隠された機能、進化の余地があり本当に楽しみな機材だ。重さの不安要素が消えた今、このクオリティでこの値段なら映像制作に携わっている人なら間違いなく興味を持つはず。既に予約数も想像以上だとY.D.S.さんがいうように、間違いなくRONIN-Sブームはくる。その流れに乗るようにビデオサロン8月号では「ジンバル特集」を予定している。少しでもジンバルに興味持ち、導入しようと検討している方は是非とも誌面もチェックして欲しい。このブームにより映像制作にチャレンジしてみようと思う人が増えるのでは期待せざるをえない!
有限会社Y.D.S.
http://www.yds-net.com/
「RONIN-S」予約受付中!