4K RAW素材を現場でエクストリーム900にコピーし、
そのデータを直接プレミアで編集していく
Report◉編集部
協力◉サンディスク株式会社
5月に開催されたビデオサロン特別セミナーに参加していただいたUW INC。ミュージックビデオやWEBのプロモーションムービーを数多く手がけている制作会社だが、REDやEOS C200BのRAW素材をSSDをうまく活用して、効率のよいワークフローを実現していた。最近ではもっぱらEOS C200のCinema RAW Lightとサンディスクのポータブル高速ストレージ、エクストリーム900を利用してハイクオリティのムービー制作を少人数スタッフで、しかも短い制作期間でこなしているという。撮影、編集を手がける福島慎之介さんにお話を伺った。
スピードと信頼性で「エクストリーム900 ポータブルSSD」
REDやC200BのRAW素材を扱うことが多いUW INC。HDDではストレージの読み書きスピードが追いつかないので、編集時はSSDが必須になる。現場での待ち時間や収録後にカードからSSDに必ずコピーをとる。C200Bの4K RAW記録はCFast2.0カードだが、これもサンディスクを使っている。こまめにバックアップをとるので、容量は128GBを複数枚用意している。 SSDはサンディスク エクストリーム900 ポータブルSSD。実は他社の500GBのSSDストレージも同時に使っていたことがあったそうだが、一度データが飛んでしまったことがあり、それ以来怖くなり使わなくなった。エクストリーム900はこれまでかなりの現場をこなしてきたが、トラブルは一度もないという。
最初に960GBタイプを導入していたが、仕事が増えてきたので、1.96GBを2つ買い足した。現在は3台で運用している。UW INCの仕事の性質上、1案件で1台、もしくは2案件で1台ぐらいのデータ容量になる。そろそろ4TBくらいのものも欲しいという。エクスリーム900は高価だが、充分元が取れるくらいに使い倒している。
SSD内の素材を直接編集できるのが最大のポイント
このワークフローの最大のメリットは、エクストリーム900に入れた素材はバックアップということではなく、この素材を直接編集できるということ。もちろんバックアップは別にHDDにとっている。直接編集することで、編集にかかる時間を大幅に短縮することができる。数か月前までは、Cinema RAW LightをProResに変換して編集していたが、Premiere Pro CCがファームアップでCinema RAW Lightを直接読み込めるようになり、動作も安定してきたので、最近はRAWファイルを直接タイムラインに読みこんで編集するようになった。MacBook Proは最新ではなく1世代前だが、プレビュー解像度を1/4にすると、コマ落ちせずに再生できていた。MacBook Proの内蔵SSDと比べても体感的にそれほど違いがないという。高速の読み書きが可能なエクストリーム900だからできる使い方だ。
素材がすべてエクストリーム900にまとまっているだけでなく、編集のプロジェクトファイルもそこに置いている。こうすることによって、人に渡して編集を引き継いでもらう場合に、リンク切れなどのトラブルは起きないし、データをコピーする時間と手間が省ける。
4K RAWというとかなりハードルが高いという印象があったが、エクストリーム900を核にすることで、撮影から現場バックアップ、編集まで、フットワークよくコストパフォーマンスが高く実現できるシステムがUW INCのワークフローから見えてきた。今後、増えてくる4K RAW素材。エクストリーム900はそのストレージとしてマストアイテムになりそうだ。
UW INC◉2013年より映像チーム”UISHAAAWORKS”として活動開始。主にCM、WebCM、MVを制作。企画構成から監督、撮影、編集までチーム内で行なっている。2017年6月に法人化し、社名を”UW INC”とする。
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