Shuto Suzuki
2001年生まれ。大学在学中に映像制作の会社を立ち上げ、現在は独立しフリーランスの映像クリエイターとして活動中。Instagramを中心に日本や海外の美しい景色を映像を通して発信している。主に宿泊施設の映像制作をメインとして行なっている。

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私は、映像制作における 「光」の存在は、絵作りをするのにあたって重要な役割を果たすと普段から考えているのですが、今回使用したふたつのライトはどちらも、少人数・ワンオペ撮影でも光で表現を拡張できる頼もしい製品だと感じました。

普段コンパクトな機材を使用することが多い私にとって、移動のしやすさと表現の深みを両立する機材を探していたので、そういった点でおいても、この2製品は非常に魅力的でした。特に私はホテルでの撮影をメインで行っており、お部屋での撮影や夜間のレストラン撮影などでモデルさんを入れて撮影することも多いです。そういった撮影の際、夜間は露出が足りなくなることがよくあり、どちらもそういった現場でとても活躍してくれたと感じています。

それぞれの製品の使用感について具体的にお話しています。

RF 10C:小さなボディに詰まった自由な光表現

まずこのコンパクトな懐中電灯型LEDライト「RF 10C」は、わずか手のひらサイズにも関わらず、光の表情が豊かな点でとても驚きました。 またズーム機能が備わっていることにより、照射範囲を絞って強調したり、ワイドに広げてソフトに全体を包むように照らしたりできるので表現の幅広がったと感じています。

私はInstagramでも発信活動をしているため、どのようにフォロワーの方に長くみてもらうか、興味を持ってもらうかをよく考えるのですが、 このライトを使うことによって目を引く印象的なシーンを表現することができるので、個人的にはこちらはクライアントワークというよりも自己表現をするひとつの手段としてとても効果的だと感じました。

夜の自主制作では、例えば赤から青と背景色を変えながら空間を揺らめかせたり、スポットとして人物の輪郭だけを強調したりと、 このサイズ感で本格的なライティング演出が楽しめました。持ち運びがしやすく、モバイルバッテリー対応のUSB-C給電で、外ロケでも安心して使えた点もとても良かったです。

RC 100C:ホテルや夜間の撮影で頼れる“メインライト”

一方の「RC 100C」は、本格的なビデオライトだと感じました。ホテルや夜間のお部屋、レストランやBARなど、光量が限られる暗めの空間での撮影でも、しっかりと自然な明るさを確保できます。 モデルさんの肌の質感を引き立てつつ、空間のインテリアの美しさも損なわないやわらかな光で、「光にこだわる少人数現場」の心強い味方でした。また、ソフトボックスなどの拡張性も高く、ワンオペ現場でもセッティングの自由度が高いのが助かります。

扱いやすさの面でも、「大がかりな機材に頼らず、しっかり光で魅せたい」撮影者にぴったりだと感じました。こちらもコンパクトで持ち運びがしやすいので、私にとって頼もしい1台でした。内蔵バッテリーで、最大45分(フル出力時)、ECOモードでは75分の駆動するということも非常に魅力的です。

9種類のエフェクト、2700~6500Kの色温度対応でき、表現の幅が広がったとともに、このような製品のおかげでクライアントワークだけでなく、自主制作でも光の表現がしやすくなったと感じています。少人数撮影の現場では、「コンパクトさと光の力強さ」がどれほど頼もしいか、「RC 100C」使用時に実感しています。

まとめ

SmallRig「RF 10C」&「RC 100C COB LEDビデオライトキット」を1ヶ月ほど使用させて頂きましたが、使用感もとても良く、私のような少人数撮影が多い方におすすめしたいライトです。

光自体の印象でいうと、RF10Cの光は柔らかいのに芯があって、少し当てるだけで空気感が変わるような印象でした。RC100Cはパワフルなのに、当て方次第で空間を包み込むような優しさも出せて、どちらも表情豊かな光だと感じました。

また、表現の幅を広げたい方や、自己表現をしているクリエイターの方にもとても役立つライトだと思います。近年では夜間の撮影でも綺麗に撮れるカメラが増えて、照明などを使わなくても綺麗に撮影することができたりもしますが、照明を使うことによってより動画のクオリティに差をつけることができると思っています。このふたつの製品を使用してみて、今回それをあらためて実感しました。