第7回上映 安部沙織 監督作品 『ボージョボーの恋まじない』


「藤沢シネマ」の企画を耳にして制作を名乗り出てくれた安部さん。それはまだ寒い1月のこと。当初から夏の企画で、一番の見所は海の中での水中撮影シーンのはずだった…。しかし、3月の福島原発事故により海中での撮影を断念。脚本を手直しして臨んだが、それでも安部監督が目指した初々しくて、ドキドキするような映画に仕上がった。
 これまでの「藤沢シネマ」にはなかった、とってもお茶目な女の子らしい藤沢さんの表情が見られるのもポイント。たくさんの衣装をまとうのもこの映画ならでは。相手役の尚玄さんはルックスも心もかなり美男子で、ダニエル・クレイグばりの男らしさに惚れ惚れするほど。奥様方も必見です。
 ひと夏の恋の物語。果たしてボージョボー人形に託した少女の想いは届くのか!? さて、上映時間となりました!


『ボージョボーの恋まじない』



あらすじ
夏休みの間、離婚した父・ゆうのしん(河井)が経営するゲストハウスで過ごす娘・のぞみ(藤沢)。そこでゲスト・タイセイ(尚玄)との素敵な出会いが待ち受ける…。●カメラ:キヤノンEOS 5D Mark II、7D / ●編集:Final Cut Pro X / ●上映時間:5分36秒
脚本・監督・編集●安部沙織
abe07.jpg
▲女優として活躍した後、単身渡米し映像を学び、制作する側に。現在は映画の脚本を手掛ける傍らに自身の作品も精力的に制作する。
安部沙織さんの公式ブログ●http://www.pacvoice.com/artist/saori/
撮影●水口幸治
mizuguchi07.jpg
▲ムービーだけでなくスチールカメラマンとしても活躍。映画『R246 STORY「CLUB 246」』などの作品を手掛ける。
主演/のぞみ(18)役●藤沢玲花
fujisawa07.jpg
▲両親が離婚し、母と共に千葉から上京。夏休みを父と過ごすため、父の経営するゲストハウスにやって来る。衣装の七変化が見所!
藤沢玲花さんの公式HP(ジェイライブ)●http://jlive.tv/reika.html
タイセイ(30)役●尚玄
shogen07.jpg
▲のぞみが恋に落ちるタイセイ役。父のゆうのしんが経営するゲストハウスに宿泊中。サーファー。男子をも虜にする魅力の持ち主。
尚玄さんの公式HP●http://www.kdash.jp/profile/kdash/shogen/
ゆうのしん(40)役●河井 護
kawai07.jpg
▲のぞみの父役。妻とのぞみが家を出たことをきっかけに、御宿でゲストハウスを経営。離婚しても娘を見守る温かい眼差しが印象的。
河井 護さんの公式HP●http://www.pacvoice.com/artist/mamoru/
制作スタッフ
all07.jpg
とっても暑かったロケ日。海と空と笑顔が素敵ですね。最後列がカメラアシスタントの俵 秀輔さん。その手際はピカイチ。安部監督の左がへアメイクの松下芳恵さん、右後列が制作の齋藤 博さん。

制作後記 / 安部沙織


 限られた条件の中で、どんな作品が創れるだろう? ジャンルは自分の得意分野の「ラブコメ」に決定。17歳の青春まっただ中の藤沢玲花ちゃんが主演なら、季節ネタは分かりやすく「夏の海」。あとはプロタゴニスト(主人公)の彼女が、どんな非日常を体験し、どんなアークを描く(変化を遂げる)かだ。とは言っても、たった5分のショートフィルムでプロタゴニストが何かを完結したり、劇的な変化を遂げるのは、逆にリアリティがない。ショートフィルムならではの「ちびまるこ(小さな)アーク」をどのように表現するか? 「夏の海」、「17歳の女の子」、「ラブコメ」、「ちびまるこアーク」…とあれこれ頭を悩ませていると、神が下りてきた!
 「ヒトナツの恋」。中学生の頃、夏祭りの2日間だけテキ屋のお兄さんに恋をしたことを思い出した。祭りが終わり、別れの時……、そのお兄さんが身につけていたネックレスをくれた! 私たちは両想いだったのだろうか…(笑)。もちろん男女の関係もなく、名前も顔も覚えていないけれど、何もなかったからこそ、あのネックレスの思い出は色褪せない。自分の「持ち物」をプレゼントする行為は、どんな言葉よりも気持ちが伝わるものだ。
 「ヒトナツの恋」というと、あの瞬間を思い出す。そんな初々しくてドキドキの「ヒトナツ」を表現したい! そして出来上がった『ボージョボーの恋まじない』。
 初めは行くのが嫌で仕方なかったゲストハウスが、最後にはちょ っと「来て良かったな…」。という気持ちに変わっている。そんな「ちびまるこアーク」が、オープニングとエンディングの彼女を見て伝われば嬉しいです。
 映画を創るたび思うこと。それは、映画は一人では創れないということ。特に低予算での映画制作は、スタッフ、キャスト、映画に関わってくれた全ての人の「無償の愛」でできています。今回もまた、皆のおかげでこうして一つの作品を完成することができたことに、心から感謝しています!!