航空カメラマン・野口克也の 前略、空からお邪魔します vol.24「ドローンの撮影練習法・その1」


vol.24「ドローンの撮影練習法・その1」
文●野口克也(HEXaMedia)

東京都生まれ。空撮専門会社「株式会社ヘキサメディア」代表。柴田三雄氏への師事の後、ヘリコプター、モーターパラグライダー、無線操縦の小型ヘリなど、空 撮に関わるすべての写真、映像を区別なく撮影。テレビ東京系地上波『空から日本を見てみよう」、BS JAPAN『空から日本を見てみようPlus』などTV番組やCM等の空撮を多数手がける。写真集に夜景の空撮写真集「発光都市TOKYO」(三才ブックス)など。http://www.hexamedia.co.jp/

※この連載は2018年1月号に掲載した内容を転載しています。

 

前回はドローンの練習方法の初歩的なマニューバ(機体の動かし方)の方法を書きましたが、今回は次のステップ・中級編の練習方法です。基礎的な飛ばし方はできるようになったうえで、空撮映像としての質をもっと高めたい方、などにおすすめします。

 

 

上昇・下降

スムーズかつ一定の速度で、上昇・下降させます。動き出し方、止め方に注意し、コースや風の影響等で機体がふらつかないように、滑らかに上昇・下降を繰り返します。この練習は、左右対称な建物や構図のセンタリングを正確に捉えた状態で、極めてスローに上昇・下降を行なったり、それに合わせたデリケートなチルト操作を行うことで技術向上につながります。

 

直線飛行

実際の撮影現場では、道路や橋など直線的な被写体に対して機体を真っ直ぐ飛ばす操作が多いものです。そういう事案を想定し、「地平線が入るくらいのチルト角で、直線のラインをトレース」。または「カメラを垂直に振り下げて、直線のラインをトレース」といった操作をしてみましょう。

風に流されたり、雑な舵打ちでは、映像的に見たままのとおりの直線にはならないはずです。風への修正はある程度は機体がしてくれますが完璧ではありませんし、反応も遅いので、画面上の直線がブレて見えがちです。

映像を見て即座に判断し、直線に見えるように機体を動かしましょう。DJIのドローンであれば、カメラセッティングの画面からグリッドや対角線を呼び出して表示させることで、構図のガイドにすることができます。

▲ DJIドローンの操作アプリ「DJI Go4」では撮影用のグリッドと対角線を表示できる。

 

また、さらにステップアップして、少し高い堤防の上などの道路で、移動する被写体(自転車などで誰かにモデルをしてもらっても良いでしょう)の前や後ろから斜め打ちで等間隔、等角度でついて行く練習などが効果的です。

実際の撮影でよくあるシチュエーションとしては、この動作の中に、上下方向の動作を加えたり、後ろから追い抜きながら前に回って、顔側をフォローするといった応用動作になっていきます。まずは単純な直線を正確にトレースできることは、とても重要です。

 

今回はスペースの関係でここまでとなります。次回は今回に引き続き、後編ということでその他のドローンのカメラ操作の練習方法について紹介していきたいと思います。