動画配信スタジオ 運営日誌 第33回 LiveShell Xで録画したmp4動画も再生可能なメディアプレーヤー


第33回 LiveShell Xで録画したmp4動画も再生可能なメディアプレーヤー

写真・文◉川井拓也(ヒマナイヌ)

 

写真&動画を 気軽にポン出しできる メディアプレーヤーを試す!

ライブ配信の番組などで写真や動画を挿入するには、ノートパソコンを使えば大抵のことはできます。Power PointやKeynoteは動画も扱えるしスライドショーから全画面のままクリックして再生スタートもできます。こういったノートパソコンを使わずに気軽に写真や動画をポン出しするのに良さそうな安価なメディアプレーヤーがあったので試してみることにしました。

それがサンワサプライのメディアプレーヤー「MED-PL2」です。価格は直販サイトで10,780円とお手軽価格!このくらいならという人柱スピリットが刺激されます。今回はこのメディアプレーヤーで写真や動画をどのように表示再生できるかテストしてみます。

 

サンワサプライMED-PL2
10,780円



USBメモリ接続のメディア、またはSDカードに収録した動画や静止画ファイルをパソコンなしで再生できるメディアプレーヤー。名刺サイズで手のひらにすっぽり収まるくらいにコンパクト。インターフェイスも表面にUSBとSDカード、裏面にHDMIとコンポジット出力、電源端子を備えるシンプルな設計。

 

 

手のひらサイズの小ささで 主要操作はリモコンで可能!

今回はHDのスイッチャーにつなげてソースとして使う前提の2Kの写真&動画プレーヤーとしてテストします。本体は手のひらサイズの大きさで電源アダプターも付属しています。背面がHDMIとコンポジット用の端子で正面にUSB-Aのポート、リモコン信号の受光部、SDカードのスロットがついています。

ここで注意が必要なのがSDカードの形式です。SDHCの32GBまでという制限があります。最新のカメラで使うようなSDXCやUHS-Ⅰ/UHS-Ⅱの転送速度には対応していません。古いカードをゴソゴソと引き出しから探して使わないといけないのはちょっと残念ですね。本体にボタンは一切ついていないので操作はリモコンから行います。

 

対応フォーマットは何か?

この小さなメディアプレーヤーは仕様では下の動画・静止画ファイルに対応しています。そこで早速スタジオ機器で録画したファイルが再生できるかをテストしてみました。

まずはLiveShell Xの4Mbpsで録画したmp4動画ですが、これは問題なく再生できました。次にブラックマジックデザインのHyperDeck Studio MiniのH.264 Lowモードのファイルをコピーして再生してみましたが、こちらは音は聞こえるものの動画は最初のコマでフリーズしてしまいます。惜しい!ビットレートが高すぎて処理が追いつかないのかもしれません。

写真のほうはXCAPTURE-MINIでキャプチャーしたjpegも問題なく再生できました。

 

【対応ファイル】<静止画>JPEG、BMP、GIF、PNG、WEBP<ビデオコーデック>MPEG1、MPEG2、MPEG4、AVC(H.264)、SP、ASP、XviD、DivX、WMV9(VC-1)、Real Video 8/9/10(最大720P)<ビデオフォーマット>AVI、MKV、TS、TP、M2TS、MPG、MP4、MOV、VOB、DAT、WMV、RM、RMVB、FLV

 

 

リモコンによる操作は 慣れれば使いやすい!

操作は付属のリモコンで行います。このリモコンが価格の割にしっかりしていてちょっとしたテレビのような感じです。ペコペコのシート状ボタンではなくしっかりとした突起があります。1番上のわかりやすいところに電源とメニューのボタンがあります。

本体を電源に差し込むと「ファイル」「音楽」「映像」「写真」「設定」が出てくるので十字キーで入っていきます。「映像」からアクセスすればUSBメモリーやSDカード内の動画ファイルだけが表示され「写真」は静止画ファイルだけとなります。

動画は十字キーの真ん中の「再生/一時停止」ボタンで再生が開始されます。独立した「戻し」「送り」キーを押すことで1.5/2/4/8/16/32倍速が可能。前に再生した箇所を覚える「レジューム再生」が可能なので事前に長いファイルを「送り」で頭出ししておき、そこから再生することもできます。

静止画の場合は「前」「次」ボタンでページめくり、メニューボタンを押すと「スライド効果」(ズームイン/ズームアウト/デフォルト/横ブラインド/縦ブラインド/上へスライド/下へスライド/左へスライド/右へスライド/上へ伸ばす/下へ伸ばす/左へ伸ばす/右へ伸ばす/モザイク)を変更できます。

「デフォルト」は「ランダム再生」のことですべての効果が試せますが、すぐ飽きます。切替効果なしが選べないのは仕様のようです。ディゾルブという切替効果がないためこれはかなり残念。スライドショーの1枚あたりの「再生間隔」は1/3/5/7/10/30秒から選べます。

 

▲スライドの切り替わる効果を設定する画面。14種類の効果を選択できるが、スライドショーでよく使うディゾルブがないのは残念。

▲オートプレイは電源を入れただけで自動でファイル再生を始める機能。この他、一つのファイルまたは全ファイルをリピート再生する機能もある。

▲ビデオ出力の設定。HDMIは最大1080p/60Hzに対応している。

 

 

簡易的なメディアプレーヤーとしては及第点!

長尺動画ファイルも「レジューム再生」できますし、静止画も選んで全画面表示できるので簡易なメディアプレイヤーとしてなら及第点といったところです。ただし、スライドショーの画面切替エフェクトがチープで効果なしが選べないことからデジタルサイネージの安価なプレーヤーとしては実用性がありません。ほんの少しの仕様の改良で使えるようになりそうなので惜しいと思いました。

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次回は中古のα7Rを使ったマルチカメラシステム構築をテーマにお送りします。

 

 

VIDEO SALON2021年6月号より転載