Ussiy

福島県で生まれ育ち、高校卒業後は地元の工場に就職。友人と結婚式の余興ムービーを制作したことをきっかけに映像へ興味を持つ。海外クリエイターのYoutubeから編集スキルを独学で学び、2018年末に工場を退職しフリーランスへ。
WEB●https://www.youtube.com/c/UssiyFilms/

文●笠井里香/写真提供●Ussiy

 

Ussiyさんの手がけた作品

『【Magic At Hand】-さあ、その手に魔法を-』

ひとりの女性が魔法の世界へ導かれる物語。本作はその第一弾として公開。続編も予定している。今後、作品を通してひとつに繋がっていくような色んな仕掛けも用意しているという。

 

『The importance of sound』

ロイヤリティフリーの音楽素材サイト・Artlistとのタイアップ動画。冒頭の作品に加え、映像のなかでの音の重要性について語るトークやサイトの利用法などについて解説している。

 

 

きっかけは友人の結婚式 やりがいと楽しさを感じた

「Ussiy Films」としてYouTubeで活躍するUssiyさんに映像を始めたきっかけや日頃の制作スタイルなどについてお話を伺った。

「僕は福島出身で、工業高校を出てから製造業、いわゆる工場で働いていました。数年間で5回ほど転職をしましたが、すべて工場を転々としていました。そんななかである日、友人がカメラを持ってきて、単純にかっこいいなと思ってカメラを買いました。その後、友人に結婚式の余興のためのムービーを作ってもらえないかと頼まれたんです。それが初めて作った動画でした。それが結婚式で流れて、とても好評で喜んでもらえたんですね。これまで工場で働いてきたときとは違うやりがいがあり、とても楽しいなと思って、いつかこういう風に動画を作ることを仕事にしたいなと思うようになりました」

Ussiyさんはその後、YouTubeのチュートリアル動画などを見て、自身で映像制作を学んだという。

「海外のクリエイターのチュートリアルを見て覚えていきました。英語は分からなくてもソフトが動いている部分は見れば分かるので。当初は工場での仕事もあったため、働きながら好きな動画を作れたらという感覚だったんですが、福島の友人たちは結婚が比較的早くて、周りの友人が結婚式をするときにはお願いして動画を作らせていただくということを繰り返し、それをYouTubeにアップしていました。YouTubeにアップしていると、いろんな方が見てくださって、さまざまな方に声をかけていただけるようになり、それからは結婚式の映像制作でやっていける状態になったので、会社を辞める決断をしました」

 

“好き”を仕事にするきっかけを与えられるようなクリエイターに

いまではYouTubeの活動だけで生計を立てられるようになったというUssiyさん。

「YouTubeでは自分が楽しいと思うことがだけを続けてきました。続けていくうちに、憧れの企業とのタイアップ案件にも関わることができましたし、同じように活動する映像クリエイターとSNSでつながり、今では実際の現場で一緒に映像を作ることも増えてきました。“好き”を仕事にしていく経緯みたいなものを、自分と同じような立場の人たちに伝え、きっかけを与えられるようなクリエイターになりたいと考えるようになりました。オンラインスクールを始めたのもそうした考えがあったからでした」

3年のキャリアでここまで駆け上がってきたUssiyさんにこれからのことを伺ってみた。

「これまで単純に見た目がカッコいい映像を目指して作ってきたのですが、ありがたいことにYouTubeを見た映画監督の方から声をかけていただき、その影響でもっと伏線を張ったり、ストーリー性のある映像作品を作ってみたくなりました。視聴者さんがワクワクするようなエンターテインメント性のある映像を作っていけたらと思っています。まだ他の人がやっていないことをもっとトライしていきたいですね」

 

主な使用機材リスト

 

制作風景と機材

▲最近の動画制作でメインで仕様している機材。YouTubeのレビューで様々なカメラで撮影することはあるが、個人で所有するカメラはα7S Ⅲ。レンズは16-35mmでほぼ撮り切ることが多い。引いた画が好きなのと、旅のVlogでは風景を写し込みながら人物も撮影するのにちょうどいい焦点距離だという。

6月から活動の拠点を関東に移し、スタジオを構築。YouTube動画のトーク撮影や編集作業などに活用している。

▲東京上空ドアオフでの空撮の様子。自身の作品を制作するためにヘリをチャーターした。

▲【Magic At Hand】-さあ、その手に魔法を- の撮影風景。案件や作風によって様々なカメラを使う分けている。DJI Pocket 2 。

▲4枚目と同じ作品の一コマ。最近はより自主制作に力を入れるため、アートディレクションも考えるようになった。

 

 

VIDEO SALON2021年8月号より転載