イチから学ぶWEB動画広告 Vol.3「SNS動画広告の種類について学ぼう」



久松慎一+ 株式会社援軍

 

Vol.3 SNS動画広告の種類について学ぼう

前月は主にYouTubeにスポットをあえて動画広告について説明してきました。今月はYouTube以外の広告、主にTwitter・Facebook・Instagramの動画ついてご紹介します。仕様や機能は日々更新(UIやメニューなど)されているので、詳細に関しては各サービスの公式ドキュメントをご覧ください。

 

YouTube・Instagram、Facebook、Twitterの規模感とユーザーの特徴

動画広告の紹介をする前に、少しだけそれぞれのSNSの特徴を解説します。広告を配信するにあたり、サービス別の特徴を知っておくことはとても重要です。SNSによってユーザーの特徴が異なります。たとえばFacebookはビジネス思考の方が比較的に多く、BtoB向けのプロモーションに強い傾向があります。Twitterは学生や20代などが若年層中心に使用しているため、エンターテインメント寄りのプロモーションに強い傾向があります。動画広告を始めるには、まずは誰に向けて広告を配信したいのかを決めておく必要があります。

 

1.Facebook動画広告の特徴

Facebook動画広告は、タイムラインや動画閲覧時に配信されます。Facebook広告の一番の特徴はターゲティングの精度。すでに利用されている方であればご存知かと思いますが、Facebookは実名登録するSNS。登録する際のプロフィールでは年齢・職業・趣味など登録します。そのため広告でターゲットする際に、もっともイメージに近いユーザーに広告を配信することができるSNSです。

また利用者は30〜40代が中心で、ビジネス目的で使用している方も多くBtoB向けの広告に強いという特徴もあります。

Facebook上でのイベントページなどと組み合わせたイベント集客など、Facebookの多様な機能と組み合わせた広告の活用もポイントです。

またほかのサービスでは見られない特徴として、動画サムネイルで使用できる文字の占有率が決まっており、画像の20%以内までという特徴もあります。

©2013 Facebook,Inc.All rights reserved.Product specifications subject to change without notice.

文字の面積が大きくて広告として審査が通らない例

 

2.Facebook広告の種類

■フィード広告
フィード広告とタイムライン上に流れてくる動画つきの広告で、Facebook動画広告で主流の配信方法です。基本的に自動再生されるため、興味をもってもらえれば動画を見続けてもらいやすいため、閲覧頻度も高く多くのユーザーにリーチできる広告です。

■インストリーム広告
インストリーム広告は、Facebook内で動画を閲覧している際に流れる広告のことです。インストリーム広告を使用すると、再生される前もしくは再生中に広告を掲載できます。5〜120秒の動画広告を配信が可能です。インストリーム広告は配信するタイミングが限られており、広告表示されてからの視聴完了率は70%と高い数字を誇ります。

■ストーリーズ広告
フルスクリーンで動画広告を表示させることによりユーザーに広告配信ができます。フルスクリーンで画面を占有し動画を配信できるので、他広告と比べてインパクトが強い動画広告が可能です。


▲Facebookでの動画広告「フィード広告」の例


▲Facebookでの動画広告「ストーリーズ広告」の例

 

3.Facebook動画広告を作成する際の気をつけること

ターゲティングの精度がとても高いので、ターゲットに合わせた訴求軸であることが重要です。また特にスマートフォンで閲覧される場合、スピーカーをオフにしているユーザが多いために、無音であっても内容が伝わるように必ずテロップを入れる必要があります。そしてどのサービスでも共通していますが、途中で飛ばされても極力伝わるように動画の最初に伝えたい訴求内容を盛り込んでおくのがとても有用です。

 

代表的なInstagram動画広告

1.広告の特徴

Instagramはビジュアルを中心にしたSNSという特徴があり、広告においてもその特徴は色濃く表れています。たとえばInstagramではオシャレなビジュアル・目に引くビジュアルが好まれる傾向にあります。広告においても同様で、いかに目を引くビジュアルで訴求できるかが重要です。この特徴もあり、動画広告においても多くの企業はビジュアルありきの訴求でInstagram広告を使用しています。

特にファッション業界では1つの商品に対してもコーディネートや着回し、着用シーンなどさまざまなパターンで見せるような広告が相性が良くファンの獲得や購買に繋がっています。

 

2.広告の種類

■フィード広告・ストーリーズ広告
広告の種類はInstagramはFacebookは基本的に同じ広告システムとなるため、同じような広告で構成されています。その中でInstagramと相性がいいのがストーリーズ広告。フルスクリーンの動画広告はビジュアル重視のユーザーと相性がよい傾向にあります。

■発見タブ動画広告
Instagramの発見タブという機能を使用した広告。


▲Instagramでの動画広告「フィード広告」の例


▲Instagramでの動画広告「ストーリーズ広告」の例

 

3.Instagram広告動画を作成する際の気をつけること

ビジュアル重視であるため、動画やサムネイルで使用するテキストは極力減らしておくこと。また動画内では今っぽさを盛り込み、オシャレな動画を心がけるなど。

 

 

代表的なTwitter動画広告

1.広告の特徴

Twitter広告の特徴は、リアルタイム性が強くつぶやくという特徴が示す通りライブ感が重要で動画においても同様です。気に入られた動画はリツイートされて、口コミでどんどん拡散していきます。つまり「みんなに伝えたくなる」ことがとても重要です。拡散された動画に関してはクリックしても課金されないので、拡散するほど費用対効果が良くなるという特徴があります。また拡散するかしないかは、クリエイティブによるところが大きくなります。リアルタイム性が求められていることからもわかるように、動画もインパクトがありかつ短いものが求められやすい傾向にあります。

2.広告の種類

■プロモビデオ広告
プロモビデオ広告は、タイムライン上に出てくる動画広告のことです。タイムライン上でスクロールする時間は非常に早くスクロールする前(約2秒の間)に興味を、もってもらう必要があります。つまりの動画の頭出し部分でどれだけ興味あるコンテンツを盛り込めるかが重要です。

■プレロール広告
Twitter上で動画を閲覧している際、動画冒頭で流れる動画広告。動画に関連または興味をもっている商品・サービスであれば、プレロール広告は力を発揮します。

■ビデオカンバーセーショナル広告
独自のハッシュタグつきのボタンがあり、選択するとツイートできるというTwitter動画広告。ユーザーに能動的に拡散してもらいたいときに使用。主にキャンペーンなどと連動して稼働させることが多い広告。


▲Twitter動画広告「プロモビデオ広告」の例


▲Twitter動画広告「プレロール広告」の例

 

3.Twitter動画広告を作成する際の気をつけること

高速で流し見されるタイムラインの中で印象づけるには、一発でインパクトのある動画であることが何より重要です。短時間が勝負なので、最初の数秒で視聴者の興味をつかみとなる要素を盛り込んでください。

 

今回のまとめ!

広告選びはターゲットを見極めて、使い分けることが重要。

サービスにもさまざまな特徴があり、その中でもさまざまな動画広告が存在します。今回ご紹介したのは動画広告の一部で、日々新しい広告が生まれている状況です。広告選びで重要なのは「誰に向けてどんなこと」を伝えたいのか。そこを明確にしていれば、広告の種類が増えても迷うことなく適切な広告を選ぶことができるようになるはずです。これからさらに動画広告について一緒に学んでいきましょう!

 

今月のTIPS

新型コロナに負けない!“おうちごはんで対策

コロナで突然変わった生活によってネットユーザの興味も大きく変わりました。このようなときは、SNSでのバズりやネットミームが生まれやすいチャンスでもあります。広告出稿もこれらのトレンドを、いち早く察知することで先手を打つことができます。

今年猛威を振るった新型コロナ。広告出稿など主に集客においても、その影響大きく各社企業さまざまな対策をとっています。外出しにくい影響から、今年大きく伸びたのは「おうちごはん」というワード。昨年の同時期と比べて約4倍まで伸びています。そして各社施策を行なっています。

セブンイレブンは、自宅で簡単に作ることができるお惣菜を紹介するプロモーションを行なっています。またサッポロ一番やミツカンは複数社合同で屋台レシピを公開。家にいながらでもでも楽しく過ごせる工夫が満載です。

ちなみに「おうちごはん」でみんながどんなことをどんなことを考えているのか、つぶやいているのかを知る方法もあります。

市場調査のワンポイントアドバイス
Yahoo! リアルタイム検索を活用する

Yahoo! リアルタイム検索

Twitterの投稿を検索することができるYahoo! の検索機能の一つで、過去30日までの間で口コミ内容を確認することができます。今どんなことが話題に上がってるのかを、即時に確認することができて便利なツールです。

▲リアルタイム検索をして表示された画面。昨年に比べ飛躍的に検索されていることがわかる

 

▲「おうちごはん」を含むツイート数のデイリー推移では、大きく伸びていることがわかる

 


▲「おうちごはん」というワードに関する実際の投稿記事

 

このように大きく伸びた市場を見つけて狙いに行くのは、広告を出す上で重要な動きです。それだけではなくYahoo!リアルタイム検索などのツールを活用することで、動画撮影のネタ探しにも役立つはずです。ぜひ活用してみてください。

 

 

VIDEOSALON 2020年11月号より転載