月刊誌「ビデオサロン」で連載中の読者投稿コーナー「魁!! ビデオ道場」では、毎月1作品を「大賞」、次点の作品若干数を「入賞」としてセレクトし、大賞受賞者には金2万円とオリジナルステッカー2枚、入賞者にはステッカー1枚を贈呈しています。詳細は誌面をご覧ください。
今回は2012年4月号掲載の作品を紹介します。


【入賞】
スポット紹介
「福山出張」6分6秒

高木 茂さん(東京都西東京市)
撮影/ソニー DSC-HX7V
編集/エディウス6
今回は番外編の「出張シリーズ」だが、選曲・構図とも、とても新鮮。そこかしこにほとばしる作者の出張(仕事)への意気込みと旅の興奮が良い刺激になっている。撮っているときの気持ちは伝わるものである。

野鳥観察
「カワセミの朝」4分51秒

田中憲司さん(東京都調布市)
撮影/キヤノン EOS 7D
編集/エディウス6
カワセミは色彩豊かで一眼ムービーには格好の題材だが、撮影の中で一番難しい題材でもある。レンズの関係もあるが、もう少し寄った画が見たい。チャレンジ精神に拍手。

ドキュメント
「西南戦争薩摩兵士の位牌を守る」7分43秒

佐伯勝利さん(熊本県熊本市)
撮影/ソニー HDR-FX1000、キヤノン iVIS HF G10
編集/ベガス ムービースタジオ HD10
とても上質なドキュメンタリー。出演者のキャラクターも理解しやすく事実を淡々と追っていく様は好感が持てる。ただ、あと1歩進んで“作者の気持ち”が知りたかった。文や語りでなくても表現できるはず。

ドキュメント
「古墳発掘」7分50秒

羽鳥允祥さん(山形県米沢市)
撮影/ソニー HVR-HD1000J
編集/エディロール DV-7DL プロ
詳細な解説付きの古墳発掘ハウツー作品とも言える硬派な作品。古墳発掘に関する疑問が次々と解決されて気持ちがよい。CGでなくてもよいので、この古墳の住居を再現するようなシーンが見たくなった。

行楽ビデオ
「寛と澄子の夫婦旅(54)隅田川クルーズ」7分

渡辺 實さん(東京都府中市)
撮影/ソニー HDR-HC7
編集/エディウス ネオ2
今回は、隅田川クルーズの秋の旅。渡辺さんの作品は自身が状況や感想をナレーションでつぶやきながら淡々と進行していく、真の意味での「ハードボイルド」作品。とても感情移入し易い魅力がある。

地域行事
「十五夜観月会リハーサル」7分58秒

河合典之さん(三重県松阪市)
撮影/ソニー HVR-Z5J
編集/超編 ウルトラエディット2
毎年応募頂いている恒例のテーマだが、今回はリハと本番の割合も良く巧く構成されていた。夜のコントラストときらびやかな衣装が美しい画に捉えられている。天候不良だったのか、肝心の月がなかったのは寂しい。

ホームビデオ
「わーぃ親戚だーい」3分12秒

広瀬友三さん(兵庫県加古川市)
撮影/ソニー DSC-HX100V
編集/ファイナルカットプロ7
動画から選んだ1コマを使った構成が興味深い。さりげない合成やテロップ、動きの処理が光っている。

行楽ビデオ
「平尾台」7分36秒

松井秀夫さん(福岡県北九州市)
撮影/ソニー HDR-CX700V
編集/プレミアプロ CS5
フィックスショットの美しさを再認識した。パンニングやズーミングをなくして、ナメと構図の中の動きを活かしたフィックスだけでも面白いかもしれない。ジャズのBGMにのせて、一瞬時を忘れるシュールな作品だった。

行楽ビデオ
「水上温泉探訪」7分55秒

関口 豊さん(埼玉県狭山市)
撮影/ソニー HDR-XR520V
編集/プレミアプロ CS5
奥行きのある「縦の構図」を多用したとても立体的な画が続き、川を視点とした水上温泉の神髄を堪能できた。2Dでも構図次第で、いくらでも立体的に描けるのだ。

「Run about Kobe 〜BMW R80 ナイトクルージングムービー〜」7分48秒
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