文●川井拓也

株式会社ヒマナイヌ代表。配信チームLiveNINJA主宰。Ustream黎明期からマルチカメラによるライブ配信や収録を手がける。筆者のブログ●http://himag.blog.jp/

※この連載はビデオSALON 2018年7月号に掲載した内容を転載しています。

 

Vol.026 コンデンサーマイク&リングライト一体型Webカメラ「マランツプロフェッショナルTURRET」でライブ配信!

 

カメラ・ライト・マイクが一体に。USBでPCと接続してすぐ使える

マランツプロフェッショナルTURRET:49,800円

1080/30pで録画できるWEBカメラとLEDのリングライト、48kHz/16bit対応の単一指向性コンデンサーマイクを一体型にした製品。USBでPCに接続してライブ配信やビデオチャットなどに使える。

操作部と装備端子

Σ光量調整ダイヤルΤカメラのON/OFFΥマイクのON/OFFΦPC音声とマイク音声のバランス調整Χヘッドホンボリュームと端子ΨUSB3.0(PC接続用)ΩUSB-C(PC接続用)α外部出力端子β電源

 

◉ひとり配信のためのユニークな  全部入りガジェット!

つや消し黒のクールなデザインが特徴であるマランツの「TURRET」(ターレット)はコンデンサーマイクとリングライトが一体となったWebカメラです。特徴的なカメラ部はリングライトが備え付けられていて、ダイヤルで明るさを無段階に調整できます。ホワイト(5600K)・暖色(3000K)・寒色(7000K)のリングフィルターも付属して、色温度変換も可能です。

コンデンサーマイク部分はゴム製のショックアブソーバーで取り付ける本格的なもので、単一指向性の集音特性を持っています。マイクのアームは上下には動かず左右と前後に動きます。テーブルの上に置くとちょうど口の位置にくる設計で録音スタジオみたいなポップガードも付いて気分があがります!

◉本体前面で照明、カメラ、マイク、ヘッドホンを調整!

筒状の本体前面にはコンパクトに操作部がまとまっており、説明書もいらないくらい簡単です。一番上にあるのがリングライトの光量調整。その下の光るボタンはカメラとマイクのON/OFFボタン。これらを押すと機能がオフになり、青いイルミネーションが消灯します。カメラON/OFFは押すと、最後のコマでフリーズして静止画になります。画像になることを利用して何かの告知のためにチラシなどを写してフリーズさせ声でその説明を続けるなどの使い方ができます。マイクON/OFFは押した時のスイッチの音などは入らずサッと音だけが消えます。その下にはPCとマイクのボリュームバランスがあります。PCをUSBでつないでBGMを流したり、別のマイクをつけてミックスしたりという使い方ができます。一番下はヘッドホンの音量です。

◉PCにはWebカメラとして認識されるので、 どんなライブ配信サービスとも相性がいい!

背面は接続端子がまとまっており、PCを接続した時のハブとなるUSB3.0のA端子が2ポート。PCへの接続端子はUSB-CでA端子への変換ケーブルが付属しています。AUX OUTもありスピーカーに出したり、音声レコーダーなどに出力することができます。ライブ配信だけではなくポッドキャストの録音などにも便利な仕様と言えます。ライブ配信は各種配信プラットフォームのアプリで、カメラとマイクを「Marantz TURRET」を選ぶことで配信できます。専用の調整アプリがあるわけでもないのでとても気楽です。YouTubeLive・FacebookLive・Skype・Twitchで試してみたところ、問題なく配信できました。

Facebookで読み込んでみた

Facebook Liveの設定画面。カメラとマイクをそれぞれ「Mrantz TURRET」に設定するだけで使える。

◉カメラ・マイク・ライトが一体化されて49,800円という価格をどう考えるか?

Webカメラを使ったライブ配信をはじめてすぐに不満を持つであろうマイクの音質や照明問題。この製品は照明の色と明るさを自由に調整でき空調ノイズなども上手く抑え込まれていて人の声にフォーカスが合った聞きやすい音質でそれを解決しています。トーク中心に時々歌ったり楽器を演奏したりするライブストリーマーの人は試してみる価値ありです! ただしパッケージは想像以上に巨大なので通販で配達してもらうことをおすすめします!

カメラと色温度変換フィルター

最大1080/30pの収録ができるカメラと周囲にはリングライト。色温度変換用のフィルターを3種類同梱する。

 

ポップガード付のコンデンサーマイク

マイクはポップガードとゴム製のショックアブソーバー付。0dB、-10dBの感度切替スイッチも備える。