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ソニー
FDR-AX100
オープン価格(推定22万円前後)
3月14日発売

AX1から体積比1/4小型化に成功、
1.0型センサー搭載で画質的にも期待が持てる

 AX100は、昨年11月に発売されたソニー初の家庭用4KカメラAX1に比べ、体積比で約1/4、重量比で約1/3の小型・軽量化に成功したコンパクト4Kカメラ。レンズはカーツツァイスバリオ・ゾナーTレンズ。広角は29mmで開放F値はF2.8。光学12倍ズームを搭載する。今回のモデルから画質劣化の起こらない超解像ズームにも対応しHD撮影時で24倍、4K撮影時で18倍の望遠撮影も可能になっている。
 今回注目なのは、1.0型裏面照射CMOSセンサーを搭載していること。これは同社の高級コンパクトデジタルカメラとしてリリースされ、人気のRX100M2やRX10で採用しているセンサーと同等のもの。総画素数は2,090万画素、動画有効(16:9時)は1,420万画素となる。PJ790Vに搭載されている1/2.88型センサーと比べると、受光面積も4.9倍と大幅に拡大されており、低照度撮影時の感度にも期待が持てそうだ。
 また、センサーサイズが大きくなったことで従来のビデオカメラでは狙いにくかったボケ味を活かした撮影が楽しめるのもうれしい。7枚羽根の虹彩絞りも搭載する他、それにくわえてNDフィルターも内蔵されていることも注目ポイント。OFF、1/4、1/16、1/64の4段階で濃度を切り替えることができるため、日中のシャッタースピード上昇による動きのパラパラ感も防げる。

こだわる動画ユーザーにはうれしい仕様のオンパレード

 ズーム/フォーカスリングの他、マニュアル用のダイヤルも設けられている。アイリス、シャッタースピード、ゲインもそれぞれ独立して操作できる完全マニュアル撮影に対応しているのもうれしい。ホワイトバランスも100K(ケルビン)単位で色温度指定できる。ズームレバーはシーソー式できめ細かい操作が可能になっている。有機ELファインダーは144万ドットと高精細。引き出して使用でき、ティルト方向に約45度動かすこともできる。好評の空間光学手ブレ補正は、ハンディサイズに収めることが難しくなるため見送られている。

XAVC S規格を採用。4K撮影は30pまで。
HDでも最大50Mbpsのハイビットレート撮影が可能

 AX100は先立って発売されたAX1と同じくXAVC S規格を採用し、3840×2160ピクセルの4K撮影が可能になっている。ただし、AX1は60p(最大150Mbps)に対応するものの、AX100は30p(最大60Mbps)までの対応となる。記録メディアはAX1がXQDカード、AX100はSDXCカードとなる。
 4K撮影以外にもXAVC SでのHD撮影にも注目したい。従来までのAVCHD規格では最大28Mbpsとなり、水面のような細かく不規則に動く絵柄では圧縮ノイズが発生しやすかった。しかし、XAVC SでのHD撮影は最大50Mbpsとなっており、この辺りが画質にどう活きてくるのかに関しては、今後の実写テスト等で誌面を通じてレポートしていきたい。
 ちなみに4Kの導入はまだ早いと考えている人には同じ筐体でXAVC SのHD撮影に対応しているHDR-CX900(オープン価格:推定15万円前後)も注目と言えるだろう。
◆製品情報
http://www.sony.jp/handycam/products/FDR-AX100/