『映像ガジェット調査隊!』 第17回 バレットタイムやリトルプラネットのライブ配信も楽しい360度カメラInsta360 ONE


文●川井拓也

株式会社ヒマナイヌ代表。配信チームLiveNINJA主宰。Ustream黎明期からマルチカメラによるライブ配信や収録を手がける。筆者のブログ●http://himag.blog.jp/

※この連載は2017年 10月号に掲載した内容を転載しています。

Vol.017 映画『マトリックス』のようなバレットタイムやリトルプラネットのライブ配信も楽しい360度カメラInsta360 ONE

iPhoneに取り付けても単体でも使える
4K/30p撮影に対応した360度カメラ

Arashi Vision Insta360 ONE
42,800円(税抜) ハコスコ取り扱い
中国深センのスタートアップ企業・ArashiVisionから発売された 4K/30p 撮影が可能な360度カメラ。自撮り棒を自動消去する機能やバレットタイムやタイムラプス撮影などの特殊撮影にも対応。

▲❶Lightning端子 ➋MicroUSB2.0(充電用) ➌マイク ➍電源+シャッター/録画ボタン ➎リセットボタン ➏スピーカー ➐三脚穴 ➑microSDカードスロット ➒付属のケース兼カメラスタンド

▲ケースに収納した状態。

▲製品にはバレットタイム撮影用の紐と撮影の注意書きが同梱される。

◉自撮り棒や紐にカメラをつけて振り回すだけで撮れるバレットタイム!

映画『マトリックス』でキアヌ・リーブス扮するネオが弾丸を避ける時、カメラが人物の周りがグオ〜ンと回り込むカットがあったのを覚えていますか? 一眼レフを何十台も並べて少しずつズラしたタイミングで連写した「バレットタイム」と言われる技法を使っていました。その後あらゆる業界でパロディになったほどインパクトある手法でした。当時1カット何千万の予算がかかった手法も、今や僅か4万円ちょいのカメラで誰でもできるようになりました! これは驚きです!

360度カメラである Insta360 ONE はその名の通り360度カメラとして2つのレンズを持っています。iOS専用で Lightning で iPhone/iPad に挿して使いますが単体でも microSD に録画できます。「バレットタイム」は単体で録画してから iOS の専用アプリで動画を生成します。三脚穴があるのでそこに付属の紐や自撮り棒をつけてグルグル振り回して撮影します。

◉「insta360 ONE」のバレットタイムは拍子抜けするほど簡単に出来る!

「バレットタイム」は紐や自撮り棒に Insta360 ONE を取り付けて自分を中心に回転させます。バレットタイム撮影時の記録は 2048×512/120fps のハイフレームレート撮影になります。この時に 120fps のフレームレートを稼ぐために自撮り棒を付けた側の180度の画角、つまり半分だけを撮影する仕様になっています。

本体にはボタンが1つだけあり長押しで電源ON/OFF、1回タップで静止画撮影、2回タップで動画撮影、3回タップでバレットタイムなどの特殊撮影を行います。棒で回す速度は1秒に1回転くらいの速度で明るい場所で撮るのがいいようです。撮り終わったら1回タップで録画を停止。iOS端末に接続するとアプリから任意の位置を好きな速度で書き出して、SNSに投稿したりカメラロールに保存できます。拍子抜けするほど簡単です!

自撮り棒や紐につけてバレットタイム撮影

カメラをiPhoneやiPadに接続して、専用アプリ「Insta360 ONE」の[設定]内にある[3回タップ設定]で[バレットタイム]をONにする。

カメラを自撮り棒か付属の紐に取り付けて、録画ボタンを3回タップ。これで録画スタート。

自撮り棒を写真のようにぐるぐると回すとバレットタイムが撮れる。

再びカメラをアプリに接続して、動画を再生しながら4倍速、2倍速、1/2倍速と速度に変化をつけて画面上の⬇︎ボタンをタップすると、動画をYouTubeや各種SNSに投稿できる他、iPhoneのカメラロールに保存できる。Instagramのような「フィルター」機能、ショットはじめと終わりをカットできる「編集」、静止画書き出しの「スナップ」機能も備える。筆者撮影のサンプル映像はこちら

◉「バレットタイム」だけではなく「リトルプラネット」のライブ配信も面白い!

Insta360 ONE は iOS端末接続時、360度ライブ配信 ができます。Facebook live / YouTubeLive / Periscope などに対応しており、配信のビットレートは 2/4/6Mbps の3種類から選べます。視聴者はVRゴーグルやスマホ、PCなどから360度映像の中の好きな部分を見られます。さらに配信側が視点をコントロールして「リトルプラネット」状の映像をライブ配信することもできます。星の王子さまの表紙のようになるこの手法は、移動による画面の変化が劇的でとても面白いです!

Insta360 ONE の面白さはその気軽さにあります! iPhone に挿すことですぐにライブ配信をできたり、カメラ単体で撮った動画にすぐアクセスして編集したり書き出したりできるのが快適です! モードはシンプルながら撮影時の露出補正、WB設定、Logでの記録にも対応しているのでカジュアルに遊びたい人も、使い込んで作品制作したい人にも向いています。今年の秋の行楽シーズンは「バレットタイム」&「リトルプラネット」で遊びましょう!

アニメーションライブ機能

▲ライブ配信は通常の360度動画配信の他、配信者側で自由に視点をコントロールして配信できる「アニメーションライブ」機能も備える。こちらではいわゆる「リトルプラネット」の形状で映像を配信することもできる。