パナソニックでは先日発売になったシネマカメラ・AU-EVA1をメインに、8KレコーダーやVRカメラなどが展示されていた。
新発売のEFマウント搭載5.7KシネマカメラEVA-1
マイクロフォーサーズを主軸に商品展開を進めてきたパナソニックだが、EVA1では市場でも製品が多く、レンズの選択肢が広いEFマウントを採用。新開発の5.7K・Super35mmセンサーを搭載し、4:2:2 10bitをSDカードに記録できる。ボディ単体重量も1.2kgと小型・軽量化を意識した設計で、ドローンやジンバル、ジブアームへの装着も想定している。ハイエンドな映像制作でのサブカメラ、ビデオグラファー層の使用も見込んでいる。今後バージョンアップでAll-Intra(400Mbps)コーデック記録とサードパーティのレコーダーに対応する5.7K/30p RAW出力に対応予定だという。
VARICAMの操作系統を踏襲したメニュー画面。V-Logモードでは次世代4K/8K放送の色域であるBT2020をフルにカバーする。また、SDIやHDMI出力本体の液晶モニターの表示設定もあり、SDIやHDMI出力の外部レコーダーにはV-Logを出力して、液晶モニターではRec709のLUTを当てて撮影する機能も搭載する。
マニュアルフォーカス時の合焦点の表示がユニーク。フォーカスがより合った部分は大きな四角で表示されて、フォーカスが外れていくと少しずつ四角が小さくなっていく。また、珍しい機能としてIR(赤外線)撮影機能も搭載している。
8K映像をAVC-Intra(4:2:2)記録するレコーダー
2018年12月から開始される8K放送にあたり、放送局向けの製品として 7680×4320/59.94pの8K映像をAVC-Intra4Kコーデックで記録できるレコーダーAJ-ZS0580を12月から発売予定。expressP2カード4枚で約65分の記録が可能。パソコンに映像を取り込むためのカードリーダーも合わせて展示されていた。
リアルタイムステッチで4K非圧縮出力の360度動画が撮影できる
4つのレンズを搭載する360度ライブカメラヘッドAW-360C10。
カメラヘッドから4つのレンズの映像を4本のHDMIでカメラベースユニットAW-360B10に接続し、各カメラの映像を自動で解析してリアルタイムのステッチが可能。
カメラベースユニットからLAN接続したWiFiのアクセスポイントを介して、iPadでリアルタイムに視聴することもできる。