ビデオサロン通販で長らく発売しているモバイル三脚セットに、水平出しを簡単にできる「レベラー」が加わった。これまで2017年春に追加オプションとして用意するとアナウンスしてきたが、メーカーのほうで満足できるクオリティの製品が出来上がらなかったために、延期になってきた。ようやく2017年12月にベルボンからレベラーが登場。それを組み込んだモバイル三脚セットを2018年1月より発売する。

ヘッドは小型ながらなめらかなパン、ティルトの動きで定評のあるベルボンのFHD-61QNを採用。これはオイルフリュードタイプで、カウンターバランス機能はないが、オイルの粘りで動きになめらかさを出すタイプ。カウンターバランスはないので、傾きを斜めにしてバランスがとれるわけではないので注意したい(GH5にライカズームの組み合わせだと垂れていくのでパン棒を持っている必要がある)。パン、ティルトともにやや動きは重めにはなるが(ドラッグの調整機能はない。冬季はグリースの関係でやさらに重めになる)、DSLRや小型ビデオカメラでしっとりしたカメラワークが可能になる。

脚は同じくベルボンの折りたたみタイプのUTシリーズ。脚を逆向きに折りたたむ構造のものは最近ではかなり増えて来たが。このベルボンのUTシリーズは剛性も高い。

レベラーはヘッドと三脚の間に挟むようにして装着する。これまでのセットでは脚で水平出しをしなければならなかったが、このレベラーがあれば±16度の範囲で水平を調整することができる。レベラーの上下は1/4インチネジなので、そのまま装着が可能。

レベラーも合わせたトータル質量は約2.4kg。

最低高が38cm、縮長は35cm、最大高は159cm(エレベーターを伸ばした状態)。

モバイル三脚セットには特別に三脚ケースも付属する(数量限定)。ただし組み合わせた状態では収納できず、このようにヘッド&レベラーと脚部を分割すれば、きれいに収めることができる。

なお、レベラーのみの購入も可能。レベラーには付属品として3/8インチへの変換ネジもあるので、脚側が3/8インチの場合でも付属品のみで対応可能。

たとえば下の写真のように別の脚(3/8インチネジ仕様)との組みわせでも使うことができる。

レベラーには水準器はついているもののわりとアバウトなので、厳密に水平を出すことは難しい。どちらかというとヘッド側の水準器とカメラの水準器機能を見ながら調整したほうが正確に出せるようだ。

なお、これまでより軽量カメラを想定したミニモバイル三脚セットも用意していたが、こちらはラインナップから外した。このクラス用のモバイルビデオ三脚としてはマンフロットのbefee liveの方をオススメしたい。価格、機能としてもbefee liveが優れていると思う。

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