360度VR動画と聞くと「自分にはあまり使い所ないなぁ」と思う人もいるかもしれない。しかし、5.2Kで全方位を撮れて、後からアプリでフルHDで画角を切り出し、カメラワークをつけられるカメラ・・・と聞くと興味を引かれてこないだろうか? ここではGoPro Fusionとはどんなカメラなのか? 実際の使い勝手はどうなのか前後編に分けてレポートしていきたい。
文●青山祐介/モデル●斎藤あまね(Fungo)
アクティビティを 楽しむなかで使うカメラ
昨秋、GoProがリリースした360度カメラ・Fusionが、この春日本でも販売開始となる。Fusionは前後2つのレンズを持つ360度VRカメラで、前後の映像をステッチすることで5.2K/30pもしくは3K/60pの全天球映像を得られる。FusionはGoPro HEROシリーズ同様、アクションカメラという位置づけで、本体だけで水深5mまでの防水性能を備える。また、従来のGoPro製品のマウントシステムや映像管理用スマホアプリ「GoPro」を使うこともでき、“アクティビティを楽しむ中で使うカメラ”というコンセプトは変わっていない。前編となる今回は製品についての紹介を中心にレポートする。後編は検証編として使い勝手を中心にレポートする。
最大5.2Kの360度パノラマ撮影に対応!
本体だけで5mの防水性能も備える
GoPro Fusion
85,000円 2018年4月発売予定(海外では発売済み)
GoPro Fusionは前後に超広角な魚眼レンズを備え、2つのカメラの映像を2つのmicroSDカードに記録する。360度の映像を生成するにはスマホのGoProアプリもしくは無料配布のPCアプリFusion Studioが必要になる。なお、本体のみで水深5mまでの防水性能も備える。
主なスペック
前後のカメラ映像を別々のmicroSDで記録
FusionではmicroSDカードを2枚差し込み、前後のカメラで撮影した映像をそれぞれに別のファイルとして記録。スマホアプリや無償配布のPCソフト・Fusion Studioでステッチして一つファイルに書き出すことになる。ちなみに撮影中にスマホアプリから映像をモニターする時や撮影した映像をプレビューする時では、簡易的にステッチされた映像が見られる。撮影時のモニタリングができない360度カメラもあるため、これは嬉しい機能だ。
カメラの下半分はほぼバッテリー
レンズ保護・持ち運び用のケースが付属する
グリップはミニ三脚としても使える
スマホアプリGoProで360度映像のモニターと撮影映像の管理ができる
空間音声マイクを内蔵
マイクは天面に3ヵ所・背面に1ヵ所の合計4ヵ所に設置されており、音像の位置関係が映像と一致して臨場感ある360度映像を楽しめる。
◉GoPro Fusionの製品ページ
https://jp.shop.gopro.com/APAC/cameras/fusion/CHDHZ-103-master.html
◉後編:全方位撮って後からカメラワークをつけられる360度カメラ・GoPro Fusion の愉しみ方【検証編】