キヤノン、新型マウント「RFマウント」を採用するフルサイズミラーレス一眼「EOS R」誕生。RFレンズ4本と、EFレンズを活用できるマウントアダプター4種も順次発売。


キヤノンからもフルサイズミラーレス登場!!

キヤノンが完全電子化マウント「EOS」そして「EFレンズ」を誕生させたのが1987年、それから30年の歳月を経て、2018年9月6日、キヤノンより新しいマウント『RFマウント』が発表された。同時に、RFマウントを採用する新型一眼カメラとして、フルサイズミラーレスの『EOS R』、そして新設計のRFレンズ4本を発表。

EOSの歴史と、設計技術と生産技術の高さ=光学性能への高い信頼を謳うキヤノンの真栄田雅也代表取締役社長。「次の30年に向けて-伝統と技術を継承し、撮影領域のさらなる拡大を目指して」開発された、EOS新システムの全貌が発表された。

これで先行のソニー、先日発表されたニコンに続くキヤノンの参戦でフルサイズミラーレス機が3社揃い踏みとなった。

撮像素子は約36×24mm(フルサイズ)CMOSセンサー、カメラ部有効画素約3030万画素。記録媒体はSDカード使用。動画は4K/30pまで対応するとともに、Canon Logを搭載。ISO100~12800(4K時)。デュアルピクセルCMOS AF、ボディ内5軸手ブレ補正も搭載する。

キヤノン EOS R
2018年10月下旬発売
オープン価格
(参考価格:キヤノンオンラインショップ販売予定価格 237,500円)

 

新「EOS R」システムの特徴とは

一眼レフ機でも同様に大口径マウントとしていたが、『R』の真価のひとつはミラーレス化に伴う「ショートバックフォーカス」にある。ショートバックフォーカスとは装着するレンズとカメラ内センサーとの距離が従来よりショート=近くなったことを意味する。同社一眼レフ機ではミラーの存在によって44㎜だったフランジバックが、ミラーレスのEOS Rでは一気に20㎜となった。このことでレンズ設計の自由度が飛躍的に高まり、技術者たちはさまざまな制約から解放され「自由なレンズ」を設計することを許された。その結果、今回登場の4本のRFレンズ(後掲)が生み出された。それと同時に、マウントアダプター(後掲)を同時開発することで、累計1億3000万本出ているというEFレンズを活用できるようにした。

↑左が装着レンズの後玉、右がCMOSセンサー。この両者を近づける=ショートバックフォーカス により、周辺部の解像感低下や収差、歪曲等、多くの問題を解決に導くことができる。

EOS Rでは、従来よりさらにボディとレンズの協調を図った新通信システムも実現。従来8ピンだった電子接点が12ピンとなり、EFマウントと比べ通信速度も向上。RFレンズにはズームリング、フォーカスリングのほかにISOや絞り等を割り当てて操作できるコントロールリングも新設されているので、撮影時の操作性向上が期待できる。

通常の操作ダイヤル2つにレンズのコントロールリング、そして親指にあたる箇所にマルチファンクションバーも新しく装備。スライド、タップの操作でファインダーを見ながら、しかも無音操作を可能にした。

EOS Rの動画撮影機能

EOS R発表会上の動画関連説明。4K UHDやCanon Logの対応、HDMI 10bit出力、絞りの1/8段設定等が謳われている。


4K/30p記録に対応。IPBのほかALL-Iによる高解像度記録も可能。ただし<編集長ブログ・キヤノンEOS RとニコンZ 6を動画目線でスペック比較してみる>    で先行レポートしているように、4Kでは1.74倍のクロップ(口頭確認)となっている。

EOS Rは内部4K記録:4:2:0 8bit。Canon Logは外部記録のみで、4:2:2  8bitと10bit 選択可能/BT.709とBT.709の選択可能、となっている。

このほか、4Kタイムラプス撮影機能や、キヤノン独自のAF技術、デュアルピクセルCMOS AFによる高速かつ正確なフォーカシング性能を保持。また、コンビネーションIS対応レンズ(RF24-105mm F4 L IS USM、RF35mm F1.8 MACRO IS STM)装着時にボディ側(電子式)とレンズ側(光学式)それぞれのISが協調制御され、より強力な5軸手ブレ補正を発揮する。

↑RF35mm F1.8 MACRO IS STM 装着時のレンズ側のIS制御模式図

 

RFレンズは今年12月にかけて4本が登場

↑ RF24-105mm F4L IS USM
EOS Rの標準ズームレンズ。14群18枚、9枚絞り羽根、最短撮影距離0.45m、フィルター径77㎜。コントロールリング搭載、Nano USM搭載、カメラレンズ協調IS対応。全長107.3㎜、質量約700g。
2018年10月下旬発売予定
155,000円

↑ RF50mm F1.2 L USM
明るいF1.2を誇る単焦点50㎜レンズ。9群15枚、10枚絞り羽根、最短撮影距離0.4m、フィルター径77㎜。コントロールリング搭載。全長108㎜、質量約950g。
2018年10月下旬発売予定
325,000円

↑   RF28-70mm F2L USM
F2通し、つまりズーム全域で開放F値2を実現した大口径レンズ。13群19枚、9枚絞り羽根、最短撮影距離0.39m、フィルター径95㎜。コントロールリング搭載。全長139.8㎜、質量約1430g。
2018年12月発売予定
420,000円

↑  RF35mm F1.8 マクロ IS STM
開放F1.8、ハーフマクロ撮影が行える、広角・単焦点レンズ。9群11枚、9枚絞り羽根、最短撮影距離0.17m、フィルター径52㎜。コントロールリング搭載、カメラレンズ協調IS対応。全長62.8㎜、質量約305g。
2018年12月発売予定
75,000円

 

EFレンズを活用できるマウントアダプターも充実

前述したように、30年の歳月をかけて多くのカメラマンに愛用されてきたEFレンズ。EOS Rでは新しいRFレンズだけでなく、そのEFレンズも活用できるようにマウントアダプターを用意。しかも、4種類のアダプターを順次発売していく。

通常のマウントアダプターをはじめ、コントロールリング付きタイプ、そしてフィルターを差し込めるドロップインタイプがある。動画ユーザーで最も気になるのは、もちろん可変NDフィルターのドロップインスタイルだろう。

↑ ドロップイン可変式NDフィルターA付きマウントアダプター EF-EOS R。このタイプの発売は残念ながら来年2月予定なのでしばらく入手できないが、実際に扱ってみてのインプレッションは、同じく編集長ブログ にてご参照を。

◎マウントアダプター EF-EOS R
2018年10月下旬発売
15,000円

◎コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R
2018年10月下旬発売
30,000円

◎マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A付き
2019年2月下旬発売予定
45,000円

◎マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルター A付き
2019年2月下旬発売予定
60,000円

(ドロップインフィルター別売もあり)
◎ドロップイン 円偏光フィルター A
2019年2月下旬発売予定
30,000円

◎ドロップイン 可変式NDフィルター A
2019年2月下旬発売予定
45,000円

◎ドロップイン クリアフィルター A
2019年2月下旬発売予定
12,000円

 

キヤノン公式サイト  EOS R