キヤノンは、2023年4月3日、EOS R5 Cのファームアップデートを発表した。EOS R5 CはEOS R5並みのスチル撮影機能に、シネマカメラの機能が加わったこともあり、フォトとビデオの切り替え時は別のカメラが立ち上がる感覚になり、それなりに時間がかかっていた。しかし、実際のユーザーは動画撮影とスチル撮影を行き来することも多く、切り替え時間の短縮を求める声が上がっていた。
6月下旬の無償ファームアップデートでは、Video/Photoの切り替え時間の短縮が図られる。
具体的には、Video→Photoで約70%短縮、Photo→Viideoで約40%短縮になるという。
Video からPhotoへは約70%短縮
PhotoからVideoは約40%短縮
それ以外のファームアップ項目は以下の通り。
●省電力モードの追加
省電力設定により、4K/60p(デフォルト設定)で駆動時間が約30%改善。ただし省電力設定時は、RAW、8K MP4、4K XF-AVC(Intra)Slow&FAST、LCD/VF起動、HDRアシスト、外部とのUSB/ネットワーク通信、アクセサリへの給電ができなくなる。
●AF性能の向上
追尾枠が可変に。被写体サイズを把握しコントラストがある部分の測距結果を使うことで合焦確度が高くなる。また顔を検出していなくても頭部検出が可能になり、最初から後ろ向きの人物やヘルメットやサングラスなど顔検出しにくい被写体でも検出・追従できるようになる。
●WFMなどのサイズ変更・透過度設定変更対応
WFM(波形モニター)の表示サイズ通常と2倍拡大に変更可能に。また透過度を設定できるようになる。ベクトルスコープのゲイン(1倍/2倍)をタッチ/メニューで変更できるようになる。
これ以外にもEOS C70、EOS C300 Mark III、C500 Mark II含めた細かい機能向上があり、詳しくはこちらの資料を参照のこと。