2010年11月17日(水)~19(金)の間、幕張メッセで開催された国際放送機器展『InterBEE2010』。三脚メーカーのブースで探した注目の新製品を紹介したい。(20日追記)


Vinten:新シリーズ「ヴィジョンblue」登場


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▲ヴィンテンは小型軽量のビデオカメラに適した三脚ヘッドとして「ヴィジョンblue」を新しくリリース。荷重範囲2.1~5.0㎏、標準荷重3.5㎏、重心高55㎜と、現場で使われている小型カムコーダーに適合する設計がなされている。
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▲カウンターバランスは無段階完全バランス、水準器には青色LED照明が付いた。
ヴィジョンblueシステムとして3段式アルミ製ポジロック三脚も用意。55~169.5㎝高で、フロアスプレッダータイプのVB-AP2Fが自重7.9㎏、ミッドスプレッダーのVB-AP2Mが同7.8㎏。
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▲放送局のスタジオ用として、Vector430も新登場。

Libec:三脚/ヘッドとも高性能化を図った新「RSシリーズ」


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▲平和精機はリーベックの新シリーズとしてRS-250/350/450の3モデルを用意。無段階カウンターバランスを採用し、トルクシステムも新設計。パン時のバックラッシュ(揺り戻し)を低減すると同時に、特殊シリコン採用で-40度の寒冷地でも動きに影響のない低温特性を持たせた。
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▲小型軽量カメラに適した、カウンターバランス範囲1.8~5㎏(最大荷重6㎏)のRS-250。重量5.9㎏、54.5~165㎝高。グランドスプレッダー/ミッドスプレッダータイプとも標準税込み価格120,750円。
ヘッドのみのRH25は同78,750円。ちなみにこのRH25のみ、トルク切り替えは2段階となる。
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▲中型カメラに適した、カウンターバランス範囲3~7.5㎏(最大荷重9㎏)のRS-350。重量6㎏、56~166㎝高。グランドスプレッダー/ミッドスプレッダータイプとも標準税込み価格157,500円。
ヘッドのRH35は同110,250円。トルク切り替えはフリーおよび3段階となる。
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▲大型カメラに耐える、カウンターバランス範囲4.5~10.5㎏(最大荷重12㎏)のRS-450。重量6.6㎏、59~167㎝高。グランドスプレッダー/ミッドスプレッダータイプとも標準税込み価格194,250円。
ヘッドのRH45は同136,500円。トルク切り替えはフリーおよび3段階で、この45のみ水準器にLED照明がつく。

DAIWA:業務用から小型カメラまで幅広くカバーするDSTシリーズ3モデル


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▲スリックはダイワビデオ三脚としてDSTシリーズを3本、新発売する。
まずは適正搭載重量6~8㎏(最大10㎏)、油圧トルク2段切り換え式のDST-103。税込み価格71,400円。この103をはじめ73、43ともにLED照明付き水準器搭載で、使い勝手を向上させている。
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▲沈降式ビデオボスを採用するDST-73。適正搭載重量4㎏。税込み価格35,700円。
キヤノンXF305を載せた状態で、カウンターバランスは完全にとれていた。カウンターバランスは固定だが、ドラッグの切り替えもないシンプルな機構だが、ひじょうに動きは滑らかで、止まり方もスムーズ。このクラスのカメラであればほとんどバランスがとれそうだった。下の2台はすでに量産タイプであり、テストが楽しみ。
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▲同じく沈降式のDST-43。適正搭載重量2㎏。この43のみボール径は60㎜になっている(他は75㎜)。税込み価格19,740円。

ザハトラー:デジタル一眼の動画ユースを意識した新モデル


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▲最近の映像業界でデジタル一眼がよく使われていることを考慮して、ザハトラーはフルーイドヘッドのシネシリーズに新しく「シネDSLR」を登場させた。普通のビデオカメラももちろん使えるが、デジタル一眼を載せる時のためにプレート部にカメラセット用(一眼カメラを挟んで固定)パーツを用意。このプレートは別に購入することができ、従来のサイドロックタイプのザハトラーヘッドであれば、使うことができる。
ヘッド部はFSB6相当。
耐荷重は重心高によってそれぞれ75㎜高時1.3~6.9㎏、100㎜高時1.1~5.9㎏、125㎜高時1.0~5.1㎏、150㎜高時0.5~4.3㎏。カウンターバランスはフリー+10段階、ドラッグ数3段階およびフリー。税込み価格173,250円(ヘッドのみ)。
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▲大型機用として、100㎜ボールヘッドの「ビデオ18 S1」も新登場。耐荷重は重心高によってそれぞれ100㎜高時1.8~17.6㎏、125㎜高時1.5~15.3㎏、150㎜高時1.4~13.6㎏、175㎜高時1.2~12.2㎏。カウンターバランスは16段階+ブーストレバー、ドラッグ数7段階およびフリー。税込み価格766,500円(ヘッドのみ)。
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▲PETROLのカメラバッグも黒になって新登場。その名も「Black Deca」。バッグ内にLEDライトを装備するタイプもあり、ワンタッチで内部を照らしたり、また収納部から取り出すこともでき(結線付き)、これは便利! このライト部分はオプションとして購入できる。
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▲ザハトラーブースでは移動撮影装置の簡易講習も行なわれていた。

マンフロット:ブリッジ構造の新しいヘッド、504HD


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▲マンフロットは新ヘッドとして、504HDをリリース。ブースに飾られた一際大きな壁写真のように、真ん中が大きく開いたブリッジ構造をとることで、大型ヘッドながら軽量化を図っている。ボール径75㎜、最大耐荷重7.5㎏。税込み価格68,250円(ヘッドのみ)。
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▲カウンターバランスシステムは4段階(オフ/小(2.5㎏)/中(5㎏)/大(7.5㎏)に設定でき、ドラッグには以前の調整値が分かりやすく呼び出せるようクリックがついた。
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▲リモートコントローラーも新開発クランプシステム採用の521LXが登場。税込み価格44,100円。
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▲GENUSのショルダーマウントシステムも展示。税込み価格105,000円

SECCED:プロ用三脚Reach(旧Atras)シリーズ


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▲クレーン等の特機の輸入販売も行なう(有)クレイダーはSECCED(セクシード)のReachシリーズを展示。耐荷重によりReach1(旧Atras1)~Reach11まで11のラインナップがあり、Reach11は最大荷重40.97㎏。税込み価格638,400円。
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▲プロ用を謳うだけあって見るからに頑健なSECCEDのヘッド。

業務用、ハイアマチュアを対象にしたSPシリーズが登場


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▲昭特ブース。来春予定の業務用ハイアマチュアクラスを対象にした三脚SPシリーズを展示。デジタル一眼やハンドヘルドの業務カメラなどもカバーする。価格は未定だがなるべく低価格での発売を目指すとのこと。