リーベック(平和精機工業)は、同社としては過去最大のスペースで出展。三脚、ジブなどをオペレートできるように展示していた。

注目はInter BEEの直前に発表されたTH-V。リーベックのTHシリーズは低価格のビデオ三脚としては、他社にライバルがいないということもあって独壇場のところがあったが、このところは中国メーカーの躍進が目覚ましい。同社の山口宏一社長は、徐々に中国メーカーのビデオ三脚が力をつけてきているのに危機感をもっているという。そこで、従来のTHシリーズの価格を下げ、その上位に位置するTH-Vをラインナップに加えた。

TH-Vは2024年2月中旬に発売で、価格はTH-V(三脚システム):55,000円、TH-V H(TH-Vのヘッド単体):30,800円。軽量、コンパクト、お手頃というコンセプトはそのままに、フリクション機能が追加され、より高度なカメラワークを追求できるようになった。フリクション機能とは、ドラグの硬さを調整できるようにしたということ。これまでのTHシリーズはドラグ調整は固定。その上位シリーズになるとダイヤルで何段階かの可変になっていた。TH-Vはドラグの硬さをダイヤルで無段階調整できるようにした。このクラスのビデオヘッドでは、パンチルトを固定するノブの締め込みの強さでドラグの調整するような使い方もされてしまっているが、それは本来の使い方ではなく、動きの滑らかさは期待できないし、経年変化も起きてしまう。

TH-Vではパンチルトロックとは別にパンとチルトそれぞれにフリクション調整のダイヤルを設けた。