iPhone 15になって外部SSDで動画収録できるようになったが、実は選択するSSDによってコマ落ちがかなりあるのに気が付かれていないケースが多いという。動画カメラの記録媒体として評価されているサムスンのポータブルSSD T7 Shieldとの組み合わせを展示していた。
汎用のポータブルSSDを利用していても録画はされるが、実はかなりコマ落ちが起きているケースがあり、記録されたデータ容量そのものが減ってしまっていることがある。SSDは書き込み、読み出しスピードのスペックだけでは判断できず、ある程度の容量(時間)を書き込むと速度が低下する現象があり、動画のように長時間連続記録するような状況ではエラーが起きたり、コマ落ちが起きてしまう。
iPhone 15で外部SSDを使用して動画収録する場合は、充分な事前の検証が必要になる。T7 Shieldでは安定して書き込みができていることがわかった。
サムスンのポータブルSSDだが、Inter BEE直前に新たに8TBをラインナップするT5 EVOが加わった。T5はアルミ外装だったが、熱を考慮してT7以外はすべてアルミの外側をラバーで包んだ外装になった。ただラインナップが増えて、そのスペックの違いがわかりにくくなってる。
その違いが一覧できるのがこの表。インターフェイスと容量が異なる。用途に合わせて選び分けたい。
ニコンのZ 9にZITAYのアダプターCS-305を利用して、M.2 SSDに外部記録するというレポートは、本誌やWEBで何度かご紹介しているが、そのときに使用できるSSDとして、サムスンの990 PRO 4TBが使えるようになった。
4TBという容量は魅力的。これまでニコンZ 9でRAW動画撮影で推奨されているカードは最大1330GBだったので、安心して大容量化し、かつ熱停止なく使用することができる。しかもコストパフォーマンスは非常に高い。
テレビ制作現場を想定してインジェスト検証も
テレビのバラエディや報道を想定したインジェスト(カメラからPCへのデータ転送)時間の比較も。ポータブルHDDへのコピーには、HDDに書き込む段階がボトルネックになり、コピー時間がかかってしまうが、コピー側をSSDにしたとしても、カードリーダーの選択を間違えると、想定した速度は出ないということを示した検証。たとえばソニーのZ190で取材した大量のカードがあるとすると、カードはサムスンのmicoro SDXC Pro Ultimateを利用し、アダプター経由でコピー使用した場合、一般的なSDカードリーダーを使うのではなく、DDR200対応のSDカードリーダー(Ver.3.0)を利用すれば、2倍高速で転送できることになる。カードリーダーは低価格なので、導入しない手はない。
DDR200対応のSDカードリーダー。カードと一緒にセットにしておくと効率の良い運用が可能になる。