ブラックマジックデザインは、高性能イーサネットスイッチ『Blackmagic Ethernet Switch 360P』を発表した。価格は468,800円(税込)。
同製品は、映画・テレビ業界用に設計された初のイーサネットスイッチ。この高性能で低遅延のイーサネットソリューションは、16個の高速10Gイーサネットポート、2つの超高速100Gイーサネットポートを搭載。
イーサネット接続は背面にあるため、ケーブルが管理しやすいことが特徴。ST 2110 IPビデオワークフローで動作する、このシンプルなプラグアンドプレイ・ソリューションは、映画・テレビの作業に必要な機能をすべて搭載している。
Blackmagic Ethernet Switch 360Pはテレビ業界用に設計されている。ネットワーク接続用のコネクターは、放送機器のネットワークポートと同じように、すべて背面に搭載されているため、ネットワークケーブルの接続が非常に簡単であるという。標準的なデータスイッチはコネクターが前面にあるので、ケーブル配線が乱雑になり、データスイッチを背面にマウントすると、データケーブルが外れやすくなる。
標準RJ-45コネクターによる完全に独立した10Gイーサネットポートを16個搭載。テレビ用に設計されており、ケーブル管理がシンプルになるようイーサネットコネクターはリアパネルに搭載されている。また、ケーブルを外す際のスペースを確保するため、各コネクターは交互にわずかにずらして配置されている。
多数の10Gポートがあるので、複数のHyperDeck個別収録レコーダーを接続して、大規模なレコーダーアレイを構築可能。加えて、エディターやカラリスト用に、多数のDaVinci Resolveワークステーションも接続できる。
高速の接続を実現するために、Blackmagic Ethernet Switch 360Pは2つの独立した100Gイーサネット接続を搭載。大型の個別収録およびライブのリプレイシステムでは、Blackmagic Cloud Store Maxを100Gイーサネットコネクターに直接接続することで、多数のUltra HD収録ストリームに同時に対応できる。
IPビデオをルーターコントロールパネルでルーティングできるので、IT技術者に複雑なマルチキャスト設定を依頼しなくても、自己完結型のST 2110 IPシステムを自分で構築できるという。
機械加工された金属製スピンノブ、カラーLCD、ショートカットボタンを搭載。Blackmagic Ethernet Switch 360Pがすべてのマルチキャスト設定をバックグラウンドで実行するので、複雑なIT設定は不要であるとしている。
Blackmagic Ethernet Switch 360Pに搭載されたHDMI出力は、各イーサネットの接続状況をディスプレイで視覚的に確認可能。HDMI対応のあらゆるテレビまたはコンピューターモニターを接続するだけで、リンク速度および現在のデータ転送速度を確認できる。また、各ポートのライブデータグラフもあり、データレート対ポート容量の状況を経時的に表示する。
Blackmagic Ethernet Switch 360Pの機能
- 映画・テレビ業界用に設計されたイーサネットスイッチ
- SMPTE-2110 IPビデオ用の16個の10Gイーサネットポート
- ループ用の2つの100Gイーサネットポート
- プラグアンドプレイのST 2110 IPマルチキャスト設定
- データ状況をリアルタイムで確認できるHDMIモニタリング出力
◉製品情報
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicethernetswitch
ブラックマジックデザイン
https://www.blackmagicdesign.com/jp