松下電器はハイビジョンSDムービーの第3世代にあたるラインナップを8月1日に発表した。フルハイビジョン1920記録、3CCDはそのままに、大幅に小型軽量化を図ったモデル。スタンダードな横型タイプのHDC-SD5(写真上)、携帯性に優れた縦型タイプのHDC-SD7、SDカードとDVDに両方に記録できるHDC-SX5の3ラインナップを用意した。価格はすべてオープンでSD5が8月25日発売で14万円前後、SD7が9月8日発売で14万円前後、SX5が8月25日発売で15万円前後となっている。
◆1/6インチCCDをあらたに開発し、世界最小最軽量のハイビジョンカメラを実現
縦型のHDC-SD7は1080i方式のハイビジョンカメラとしては世界最小最軽量。それを実現したのは、新開発の1/6インチ有効52万画素の3CCDシステム(レンズ部とCCD、回路は3モデルすべてに共通)。従来は1/4インチの3CCDだったので、一回り小さくなったことにり、レンズ部も小型化。前モデルのSD3(写真左下)比で、体積79%、質量77%となっている。
◆小型化だけでなく、手ブレ補正の強化や液晶のグレードアップなど進化点は多い
カメラが小型になると、手ブレがさらに細かい振動になるが、補正回数を8倍、検出精度を10ビットから12ビットにすることで、それを抑制している。またCCDサイズが小さくなることで、どうしてもダイナミックレンジが狭くなるが、それをカバーするコントラスト視覚補正技術を新たに採用。補正カーブを複数持つことで、シーンに応じて臨機応変にコントラストを補正し、白トビ、黒つぶれを防ぐ。小型カメラを使いたいが、どうしても白トビしやすいと悩んでいる人には朗報だ。もちろん、ON・OFFが可能。
ワイドビュー液晶で視野角が広くなり、解像度も30万画素とアップ。フォーカスが確認しやすくなった。メモリーならではの機能として、プリRECも注目。RECボタンの上にあるプリRECボタンを押しておくと、RECボタンを押した3秒前から記録できているというもの。
そのほかにも、付属ソフトの改善など、あのSD1登場から1年以内とは思えないくらいのスピードで進化し続けている。
※詳しくは8月20日発売の9月号の速報ページでお届けします。