写真左より『LAOWA 10mm T2.9 Zero-D VV Cine』、『LAOWA 12mm T2.9 Lite Zero-D VV Cine』、『LAOWA 14mm T2.6 Zero-D VV Cine』


株式会社サイトロンジャパンは、LAOWAのVista Vision対応シネプライムレンズ3モデルの受注を4月18日より開始した。価格はオープン。ラインナップと市場想定価格は以下のとおり(すべて税込)。

・LAOWA 10mm T2.9 Zero-D VV Cine:380,000円前後
・LAOWA 12mm T2.9 Lite Zero-D VV Cine:330,000円前後
・LAOWA 14mm T2.6 Zero-D VV Cine:330,000円前後


「Wide Angle VV Cine」シリーズは、Vista Vision(イメージサークル径:φ46.31mm)をカバーしており、RED Raptor 8K VV(φ46.31mm)やAlexa LF Open Gate(φ44.71mm)のような大型フォーマットのカメラとの互換性を実現。各レンズとも非魚眼レンズとしては最広角クラスの焦点距離を持ち、これまでは難しかった狭い空間での撮影も行えるとしている。

対応マウントは、Arri PL、ソニーE、ニコンZ、キヤノンRF、Lマウント(『LAOWA 14mm T2.6 Zero-D VV Cine』のみキヤノンEFも用意)。


一般に広角レンズでは歪曲収差が問題になるが、LAOWAは定評ある独自の「Zero-D (ゼロ・ディストーション)」設計により、歪曲収差を人間の目には認識できないレベルにまで抑えることに成功。建築物やインテリア、直線が強調されたシーンを撮影する際に最適で、ポストプロダクションで補正することなく正確なフレーミングが可能にる。

さらに、トラッキングやコンポジット、CGI要素の映像へのシームレスな統合などを簡素化することにも貢献する。


最短撮影距離はレンズにより12~20cmで、至近距離でのフォーカシングが可能。よりクリエイティブな撮影に柔軟に対応し、超広角レンズでありながら浅い被写界深度や美しいボケを実現。マクロレンズのようなディテールの撮影やクローズアップ撮影が可能。



低ディストーション設計により、レンズの中心から周辺まで優れたシャープネスを実現。また、色収差も少なく、コントラストの高い周辺部の色にじみを最小限に抑え、よりクリアでシャープな映像を実現する。

いずれのレンズも軽量で汎用性が高く、ジンバル、ドローン、手持ち、リグ、その他のスタビライザー機材など、さまざまな撮影セットアップに最適。また、前面にフィルタースレッドを備えており、ねじ込み式フィルターを使用することができる。フィルターホルダーやマットボックスを別途用意することなく、ND、 PL、UVフィルターなどを直接装着することができる。


製品仕様

商品名
LAOWA 10mm T2.9 Zero-D VV CineLAOWA 12mm T2.9 Lite Zero-D VV CineLAOWA 14mm T2.6 Zero-D VV Cine
焦点距離10mm12mm14mm
絞り範囲T2.9-22T2.9-22T2.6-22
フォーマットFF&VVFF&VVFF&VV
イメージサークル直径φ46.3mmφ46.3mmφ46.5mm
画角130.3°122°117.8°
レンズ構成9群15枚9群16枚10群16枚
絞り羽根枚数14枚14枚15枚
絞りリング回転角63°67.5°76.9°
フォーカスリング回転角113°100°304.4°
最短撮影距離12cm14cm20cm
距離指標m/ft(デュアルスケール)m/ft(デュアルスケール)m/ft(デュアルスケール)
最大倍率0.24x0.21x0.15x
フィルタースレッド径φ77mmφ77mmφ77mm
前面直径φ80mmφ80mmφ80mm
寸法E:φ84.8×72.7mm LPL:φ84.8×46.7mmE:φ84.8×78.5mm PL:φ684×47.5mmE:φ80×103mm PL:φ680×69mm
質量E:516g LPL:545gE:552g PL:458gE:638g PL:592g
マウントArri LPL、Sony E、Nikon Z、Canon RF、L MountArri PL、Sony E、Nikon Z、Canon RF、L MountArri PL、Sony E、Nikon Z,Canon RF、Canon EF、L Mount


株式会社サイトロンジャパン
https://www.laowa.jp/