以前取材させていただいたことのある、中江裕司監督から、
沖縄の手作りクラフトの案内が届きました。
中江監督は沖縄で桜坂劇場を運営されていますが、その中に沖縄クラフトの店「ふくら舎」があるのだそうです。
今や映画と平行してヤチムン(沖縄の焼き物)のバイヤーと化しているそうです。
「出来上がった物の素晴らしさと言えば、それはもう、弥勒世果報、万々歳でございます。こうやって、一つ一つ愛情いっぱいで、仕入れた物たちを、沖縄の店舗だけに並べるのは、もったいないということで、今回は本土にも出すことにしました」
とのこと。
以下、東京での銀座「松屋」と、新宿「伊勢丹」でのご案内。
私も見に行ってみようと思います。


■松屋銀座「銀座手仕事直売所」 8階催事場  
 期間:前期9/15(木)~9/20(火)の6日間
 出展商品
【読谷山焼 北窯のヤチムン】
 今や、全国的に大人気となった北窯。 宮城さん、松田米司さん、松田共司さん、與那原さんの四工房の作品が一挙に大量に並びます。きっと、こんな機会は今後なかなかないと思います。
【豊永盛人さんの琉球張子】
 こっちも可愛さで大人気のモリトの琉球張子です。あちこちで品切れしている琉球張子ですが、今回は可愛い順にたくさん出品でございます。
【今帰仁村の国吉さん親子のわらび籠】
 これも、品薄のわらび籠。水に強く、食器入れにも使えます。国吉さんの家で、30年以上使ったものを見せていた だきましたが、黒光りして素晴らしい風格。
 品切れ必至なので、お早めに。ちなみに九〇歳代のお母さんとたぶん七〇歳代息子さんが作られています。
【石垣島の民具籠各種】
 これも、石垣島、竹富島のオジィが作っているのを、無理矢理奪うように中江が仕入れています。いつも値段が違うような気がするけど、大きさもいつも違う。これぞ、手作りですね。他にもいいものがいっぱい出ます。
 てとてと工房の琉球ガラス、首里織、ミンサー織、紅型小物など。民藝の精神をひき継ぐ品揃えです。
※週末には読谷山焼 北窯の松田米司さん、琉球張子の豊永盛人さんが来場します。
■伊勢丹新宿店 本館5階・和食器売り場
 「沖縄のやちむんをめぐる トラッド&モダン 沖縄クラフトを愉しむ“冬の暮らし”」
期間:9/21(水)~10/4(火)の2週間 
出展商品:
やちむん(照屋窯、茂生窯、常秀工房、読谷山焼 北窯、横田屋窯、福田工房、陶房眞喜屋、一翠窯、工房十鶴、工房綾、o-gusuya、山口陶工房)、
 ヤチムンがこんなに揃うのはほとんどありません。中江の特におすすめは、茂生窯の上江洲茂生さん。
 すべてを登り窯で焼かれていて、今回の窯出しは10年に一度しかないという見事なできばえでした。
 新しい工房としては、真喜屋修さんの壺屋焼以前の焼き物を目指したヤチムンも素敵ですし、福田健治さんの登り窯で焼かれたものも素晴らしいです。
琉球ガラス(ガラス工房清天、吹きガラス工房 彩砂、奥原硝子製造所)、
木工製品(たま木工商店)、
金細工(cicafu)、琉球漆、染織物・小物(機織工房しよん、べにきち、MIMURI)など。
今回は木工や金細工のカトラリーがたくさん入荷しています。
再生ガラスで味のある琉球ガラスも、方向性の違う3工房を集めました。
独特の琉球漆や、小物もたくさん揃えました。売り場面積も初夏にやったときの三倍以上。作品もめいいっぱい揃えました。
そして、
9/25(日)14:00~14:30にふくら舎バイヤーの中江裕司とフードスタイリストの飯島奈美さんのトークショーを現地にて行います。飯島さんはカモメ食堂やいろいろな映画で大人気の方。お会いするのも、はじめてなので楽しみです。
飯島さんが書かれたシネマ食堂の本の中で、私の映画「ホテル・ハイビスカス」が取り上げられています。
そのことも聞いてみたいと思います。他にも、私の仕入れ秘話もたくさん披露します。
(中江裕司・記)