SNSをきっかけにして注目を集め、ビデオグラファーとして成長してきた30歳前後のクリエイターである福岡の映像制作会社KAGE代表のNORIさんと福島出身のYouTuberであり株式会社FLAG代表のUssiyさん。数年前、ふたりは共通の知人の結婚式で出会い、映像制作に対する思いについて話し込んだことがあるという。これからのSNS時代、映像クリエイターとしてどう活動していきたいのか、現在とこれからを話し合った。
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講師 NORI 株式会社KAGE
1997年福岡県生まれ。 大学在学中にカメラと出会い、 映像による自己表現の魅力に気づく。 卒業を目前に大学を退学し、 フリーランスとして独立。 以後2年間、 東京を拠点に全国各地で映像制作に携わり、 24歳で故郷・福岡に株式会社KAGEを設立。 現在はCEO兼クリエイターとして、 地方から世界を見据えた多彩なプロジェクトと表現活動を手がけている。

講師 Ussiy 株式会社FLAG
1994年福島県生まれ。映像クリエイター、YouTuber。スタジオジブリ製作『風になって、遊ぼう。』や、竹中直人主演映画DAUGHTER、福島県公式CMなどさまざまなジャンルの映像を手がけるほか、Sonyやジブリパーク、アサヒビール、BMW MINIなどとYouTuberとしてのタイアップも数多くこなす。また京都芸術大学「映像コース」にて講師を務めるなど、多角的に活動中。
ビデオグラファースタイルでどうやって生き残るか?
ーおふたりともSNSへの投稿をきっかけに注目を集めて映像の仕事を始められたと思うのですが、スタートの経緯を教えてください。
Ussiy(以下U) 僕はもともと工場で働いていて、カメラを買ったタイミングで、友人が結婚ラッシュで、そのオープニングムービーを撮影してYouTubeに投稿したら、それが好評で、こういうものを作ってほしいというリクエストが来るようになりました。単なる承認欲求を満たすためにアップしていたのですが、これが仕事になるんだ! と思って工場を辞めたのが2018年10月でした。
最初はFinal Cut Proのチュートリアルを投稿していて登録者数が伸びたんですが、海外のクリエイターを見ていてやっぱりチュートリアルとかレビューではなくて作品を作りたいと思っていて、そうなるとどうしても更新頻度は減るのですが、映像作品を作っているとありがたいことに面白い案件ができるようになって、今のスタイルが気に入っています。
NORI(以下N) 僕は今27歳で、大学3年のときに1年間休学してたんですけど、アルバイト代を貯めて買ったカメラとドローンを使って映像を作り始めました。カメラを1回買えばあとはお金がかからなくて世界中が遊び場になる感覚がありました。まだ女子高生がダンス動画を上げている段階のTikTokに遊びで作った動画を上げていましたが、ある動画が思いっきり伸びまして、翌朝Instagramを見たら、全国の社長や広告代理店から動画を作ってほしいという依頼がものすごく来たんです。
初めての仕事が建設会社の動画もSNSに上げたら、それがまた大バズりして、いろいろな人に見てもらえて、そこからフリーランスとして全国を飛び回って映像を作る生活が始まりました。
自分のやり方は間違っていなかった
—おたがいエポックメイキングになったお仕事を紹介していきながら、これからのビデオグラファー的スタイルがどうなっていくかを浮き彫りにしていければと思います。
U 3年前にジブリパークができるタイミングで愛知県の観光動画をスタジオジブリ制作で作ることなり、オファーをいただきました。当時はメイキングにあるように自分たちとカメラ、あとはドローンしかないようなビデオグラファースタイルでした。プロデューサーの石井朋彦さんが僕のYouTubeを見てなんの実績もない自分に連絡をくださった。ここで本当に最小人数でこの映像を作るという体験をして、自分が進んできた道は間違ってなかったんだという自信がついた仕事でした。ビデオグラファーは誰かに弟子入りするとか制作会社に入っていないから、自分のやり方がいいのかどうか不安になりますから。
N 撮影と準備はどれくらいの期間?
U 撮影自体は1週間もないくらいだけど、ロケハンも入れて4カ月くらい。実は本番撮影する前に別の大人の女性でテスト撮影をして、どういうものが完成するのかというイメージがわかるビデオコンテができていた。ビデオグラファースタイルだからそもそもコンテはなく、疾走感のイメージとロケ地のみ。物語のイメージを中川龍太郎監督が語り、それを僕が受け止めて現場でいろいろ撮影して、大人の女性を相手にいろんな撮り方をした後にそれを編集して、それでできあがった後に、小学生の女の子で本番を撮影しています。
編集は無音で編集するのは自分は初めてだったんで、苦労したんですけど、でもプロデューサーはその映像を見ながら、口で効果音を入れてるんです(笑)。すごい! もう想像できてるんだと。その後、オーケストラ演奏で音がついたときには本当に感動しました。
Ussiy’s Case 1
スタジオジブリ制作の動画でビデオグラファーとして起用された愛知県観光動画『風になって、遊ぼう。』
UssiyさんのYouTubeを見てカメラマン、ディレクターとして声がかかった。スタジオジブリの制作で、愛知県がクライアントという仕事がどのように回っているかということを体験した。ただし現場は最小のスタッフで。そのメイキングはUssiyさんのYouTubeチャンネルで見ることができる。




