アジア圏有数の長編アニメーション映画祭である新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)が、2026年2月20日〜25日の6日間、新潟市にて開催される。

第4回となる今回の映画祭ではコンペティション部門審査員を、インディーズアニメーションスタジオRocketsheep創設者のアヴィッド・リオンゴレン、欧州文化機関連合会長のホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス、映画監督の早川千絵が務めることが発表された。

また、日本のアニメーションの現場で卓越した業績を築いているクリエイターをもっと知って欲しいとの想いで誕生した「大川博賞・蕗谷虹児賞」には、大川博賞をアニメーション制作スタジオ「ロックンロール・マウンテン」が、蕗谷虹児賞を伊藤秀次が受賞した。



コンペティション部門

「未来のアニメーション産業を担う新たな才能発掘と紹介の場」となるコンペティション部門。

今回から長編部門に加え、ストーリー性のある中編作品(15分以上40分未満/シリーズ作品のエピソードも応募可)を対象としたIndie Box 部門を新設。世界59か国から計274作品(長編部門49、Indie Box部門225)の応募が集まった。

コンペティション部門のノミネート作品は、最終選考を行い年明け1月上旬に発表予定。

コンペティション部門審査員は、インディーズアニメーションスタジオ「Rocketsheep」創設者のアヴィッド・リオンゴレン(写真右上)、欧州文化機関連合(EUNIC Japan)会長のホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス(写真左下)、監督長編デビュー作『PLAN 75』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品された早川千絵(写真右下)が務める。

さらに、両部門を通じた新人賞として『ゼングレヒトシュターター(Senkrechtstarter)賞』を新設。新たな才能の発掘を強化する。





大川博賞・蕗谷虹児賞

日本のアニメーションの現場で卓越した業績を築いているクリエイターをもっと知って欲しいとの想いで誕生した「大川

博賞・蕗谷虹児賞」の第4回受賞者が発表された。

スタジオを対象とした大川博賞には、『ひゃくえむ。』の制作スタジオ「ロックンロール・マウンテン」が受賞。スタッフを対象とした蕗谷虹児賞は、『ChaO』『ホウセンカ』などの作画を手掛けたアニメーター伊藤秀次が受賞した。



大川博賞

ロックンロール・マウンテン

2020年設立。岩井澤健治率いるアニメーション制作スタジオ。実写映像をベースにしたロトスコープでの制作を得意とし、劇場長編アニメーション第1作の『音楽』は米アニー賞にノミネート、第2作『ひゃくえむ。』は米アカデミー賞の審査対象入り。現在は次回作の劇場アニメーションを準備中。


©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会




蕗谷虹児賞

伊藤秀次(『ChaO』作画監督、『ホウセンカ』原画)

日本のアニメーション業界において、長年にわたりアクションおよびエフェクト作画のスペシャリストとして第一線で活躍しつづけている。水、炎、爆発などの自然現象やダイナミックなキャラクターアクションを、独自のアニメーション表現へと昇華させる卓越した技術を持つ。代表作に『スチームボーイ』(原画)、劇場版「NARUTO」シリーズ(作画監督・原画など)、『ストレンヂア 無皇刃譚』(作画監督協力、原画)、劇場版「ドラえもん」シリーズ(原画)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(原画)、『天気の子』(サカナ設定、原画)、『すずめの戸締まり』(サダイジン(巨大化)設定、プロップ設定、原画)ほか多数。


©2025「ChaO」製作委員会
©2025「ChaO」製作委員会




概要



日程

2026年2月20日(金)〜25日(水)



会場

新潟市民プラザ、新潟日報メディアシップ日報ホール、新潟・市民映画館 シネ・ウインド



プログラム

コンペティション、特集上映、新潟アニメーションキャンプ(若手人材の招待・育成プログラム)、トークイベント、フォーラムディスカッション 他



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