世界標準の手法で学ぶドキュメンタリースクール「DDDD Film School」が、2026年4月9日 〜 2027年3月(1年制コース)の第2期受講生を現在募集している。前期エントリーが2026年1月31日、後期エントリーが2026年2月28日まで。募集人数は10名程度で、授業は平日(毎週木曜日)19時 〜22時。

DDDD Film Schoolのカリキュラムは、ドキュメンタリー制作において実践的な海外フィルムスクールの教育手法を取り入れ、短期間で効果的に学べるよう設計されている。
東京にいながら、世界のドキュメンタリー文化と最新技術に触れることで、他では得られない深い学びを提供する。第一線で活躍する現役講師陣と共に、映像制作スキルを次のレベルへ引き上げていくという。DDDD Film School代表はビデオサロン誌上でドキュメンタリー・マスタークラスを連載、2022年に書籍「ドキュメンタリー・マスタークラスを刊行した金川雄策さん。また、本誌ウェビナーにも登壇いただいた山崎エマさん、たちばな やすひとさんらを講師に迎える。
カリキュラムは、1年間に6つの課題で身に付く段階的なHands-onカリキュラム。ドキュメンタリー制作に必要なスキルを段階的に習得できるよう設計。
機材は、シネマカメラをはじめ、録音機材や照明、三脚などの周辺機材を完備。自身の機材の使用も可能で、同校の充実した設備を活用することもできる。
少人数制のきめ細やかな指導で、初めての方でも基礎から学び、プロとして活躍するための高度な技術まで、実践を通じて学ぶことができる。また、経験者でも基礎から学び直すことで、新たな表現の引き出しが見つけられるとしている。

DDDD Film Schoolの特長
プロ機材を使った実習で現場で通用するスキルを磨く
映像制作は教室だけでなく、実際のフィールドに出て学ぶことが重要で、プロフェッショナルと同じ機材を使い、様々なロケーションでの実践的な撮影に挑戦することで、現場での柔軟な対応力を鍛える。
第一線で活躍する講師陣
教壇に立つのは、トップランナーとして日本のドキュメンタリー界を引っ張る講師陣。講師と卒業生で、日本のドキュメンタリー業界の未来をつくるコミュニティを形成していきたいという。
仲間と意見を交換できる機会
授業は毎週木曜日夜7時から開催。授業のない日も作業をしたり、仲間と意見交換することが可能。現在、来年度の場所については検討中だという。


DDDD Film Schoolで得られること
映像で語る力を磨く
ビジュアルストーリーテリング(画像や映像で物語を伝える)の手法を身につけ、初心者から経験者であっても、表現の幅を広げる学びが可能。国内外の映画祭に出品して、受賞を狙えるレベルまで、あらゆるスキルを高めることを目指す。
自分の適性を見つけるチャンス
監督としてだけでなく、編集、撮影、音声、プロデューサーなどの役割を経験し、自分の適性や自分に最適なポジションを探求。幅広いスキルを身に付けながら、それぞれの分野で活躍する現役講師から学ぶことで、将来の方向性を見定める機会が得られる。
仲間と講師が財産に
クラスメイトや講師陣との交流を通じて、映像制作のネットワークが形成できる。卒業後もネットワーキングを続けることで、プロフェッショナルな環境での共同作業が、学びだけでなく生涯にわたる活きた人脈づくりにもつながる。
年間スケジュール
◾️4月/ 課題制作1
音と写真だけでストーリーテリングする方法を身につける
写真の基礎(ISO、絞り、シャッタースピード)
基本的な構図や光
基礎的な編集技術(作品制作・発表)
◾️5月-6月/ 課題制作2
8mmフィルムに挑戦! 事前設計とカメラ技術・表現力を磨く
企画の立て方(作品鑑賞・課題選定・取材相手の見つけ方)
動きの表現/シーンの作り方/ショットの作り方
編集ソフト/素材/タイトル(作品制作・発表)
◾️6月-7月/ 課題制作3・4
習作 1分間のヴェリテ作品と音声作品でヴェリテの基礎力を磨く
CINEMA CAMERAの使い方(三脚/リグ・シネサドル/詳細設定)
ヴェリテを支える技術(録音:ガンマイク/録音機)
企画・作品制作・発表
◾️8月-9月/ 課題制作5
Micro Docs(3分30秒のドキュメンタリー)を制作して映画祭に出品!
インタビュー実習(ピンマイク・ライティングなど)
編集講座・ストーリー講座
企画・作品制作(カラコレ)・発表
◾️10月-3月/ 課題制作6
卒業制作!テーマを選定し15分の短編作品を制作し映画祭に出品!
ケーススタディ/プロデュース講座/企画
カラーグレーディング/Mix
発表・卒業式
Student Voice
講師プロフィール

監督 山崎エマ | 副校長
東京を拠点に活動するドキュメンタリー監督。高校野球や小学校教育など、身近な題材を通して日本社会を見つめ、多文化の中で培った視点で物語を描く。代表作『小学校〜それは小さな社会〜』から生まれた短編『Instruments of a Beating Heart』は、2025年の米アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門にノミネートされ、国際的な注目を集めた。

写真家 林典子
ドキュメンタリー写真家。
北朝鮮の日本人妻、イラクの少数民族、キルギスの誘拐結婚などジェンダーや社会問題に焦点を当て取材活動を行う。
仏「ビザ・プール・リマージュ」金賞、NPPA全米報道写真家協会賞1 位など受賞。New York Times紙、米National Geographic誌、独Stern誌、英文芸誌GRANTAなどに寄稿している。

エディター 井手麻里子
日本生まれマレーシア育ち。大学卒業後ドキュメンタリー制作を学びに渡米。
帰国後ポスプロに入社。その後5年間プロデューサーとしてヤフーで75本のショートドキュメンタリーを担当。現在はエディターとして活動。
2023年に編集した映画『燃えるドレスを紡いで』はトライベッカ映画祭でThe Human/Nature賞を受賞。

プロデューサー 浜野高宏
1990年NHK広島局でキャリアを開始、NHKスペシャルやクローズアップ現代など担当。
2000年米AFIに留学。40本以上の国際共同制作に携わり、カナダのドキュメンタリー映画祭Hot DocsでDoc Mogul Awardをアジア人初受賞。
映画「バーニング」(2021・企画/共同プロデューサー)はカンヌ国際映画祭でFIPRESCI賞を受賞。

ディレクター 永野知朗
1965年生まれ。大学時代より自主映画制作。1991年 東北新社 入社。CM、テレビ番組を演出。2024年よりフリー。
CM:ソニー「Playstation」トヨタ「カリブ」サントリー「リザーブ15年」アクラス「ノーシン錠」
番組:ヒストリーCH「未来が生まれたとき」TV東京「池上彰の現代史を歩く」NHK「SWITCHインタビュー」他

撮影監督 戸田義久
ドキュメンタリー撮影からキャリアを始め、40カ国近くの国で撮影。
現在は映画、ドラマ、CMなどを撮影している。海外の映画撮影を学ぶため、2023〜2025年春にL.AのAmerican Film Instituteで撮影を勉強。これまでの主な撮影作品に「鎌倉殿の13人」「大豆田とわ子と三人の元夫」「かぞくのくに」「東京女子図鑑」「七夕の国」、ドキュメンタリーに「健さん」「世界の車窓から ハンガリー編」「山田孝之のカンヌ映画祭」、CommercialにMacDonald’s, AMEX, Hermesなど

ジャーナリスト/コラムニスト 長谷川朋子
コンテンツ・ビジネス分野のオーソリティとして活動中。
世界最大規模の映像コンテンツ見本市MIPカンヌ現地取材歴は約15年。「朝日新聞」「東洋経済オンライン」「WIRED」など連載多数。
特定非営利活動法人Tokyo Docs 理事、放送文化基金賞などの審査員を歴任。著書に「Netflix戦略と流儀」(中公新書ラクレ)など。

プロダクションサウンドミキサー 岩間翼
映画・ドラマ等の音響制作に携わるサウンドエンジニア。
ポストプロダクションからキャリアを始め、現在はロケーションサウンドを専門とし、現場での録音技術や機材運用に精通。業界のプロフェッショナルとしての経験を活かしドキュメンタリーにも進出。山崎エマ監督の作品に多数参加。

ドラマプロデューサー たちばな やすひと
制作会社勤務を経て2018年に独立。主なプロデュース作品は、Netflix『全裸監督』他。ドキュメンタリーに関しては、『情熱大陸』を3本(宮前義之、森田望智、松本若菜)、映画『キリエのうた』(監督 岩井俊二)映画『8番出口』(監督 川村元気)のメイキング・ドキュメンタリーのディレクター他。

映画監督 関根光才
多くの短編映画やCM、MVを監督し、カンヌライオンズでグランプリを受賞後は長編映画に移行。主に社会的課題をテーマにした劇映画とドキュメンタリー映画を同時に監督している。長編映画に『生きてるだけで、愛。』『かくしごと』『フロントライン』、ドキュメンタリー映画に『太陽の塔』『燃えるドレスを紡いで』(トライベッカ映画祭Human/Nature賞)など。

ドキュメンタリー監督 大島新
1995年早稲田大学卒業後、フジテレビに勤務。1999年フリーとなり、MBS「情熱大陸」フジテレビ「ザ・ノンフィクション」など数多くの番組を手掛ける。2009年映像製作会社ネツゲンを設立。映画監督作品に『なぜ君は総理大臣になれないのか』(2020)『香川1区』(2022)『国葬の日』(2023)など。著書に『ドキュメンタリーの舞台裏』(文藝春秋)。東京工芸大学芸術学部映像学科教授。

ポレポレ東中野代表 大槻貴弘
1967年生まれ。1999年に下北沢トリウッドを設立。新海誠、深川栄洋など新人監督の作品を発掘、上映する。2003年にはポレポレ東中野を開館。ドキュメンタリーや若手作家中心のプログラムを組み運営を続けている。映画のプロデュースも行っており、手掛けた作品は、『アラヤシキの住人たち』(監督:本橋成一)、『リバー、流れないでよ』(監督:山口淳太、脚本:上田誠)など。最新作は『君は映画』(監督・脚本:上田誠)

札幌国際短編映画祭 マネージングディレクター 本間貴士
1999年北海道初の本格的なアーティスト・イン・レジデンスの立ち上げと運営に関わり、アピチャートポン・ウィーラセータクン(タイ)、ドミトリー・プリゴフ(ロシア)などの滞在制作をサポートする他、映像イベントと映像祭の企画運営(onedotzeroなど)に関わる。2000年から短編映画祭の運営に関わり、プログラミングはドキュメンタリーを中心に担当。コンテンポラリーな作家性のある作品を紹介している。
◉DDDD Film School
https://ddddfilmschool.com/
