TV・YouTube・WEBなどさまざまなメディアの編集を手掛ける映像エディターのyoshitoさん。本記事では、Premiereで使える拡張機能の基礎知識をはじめ、yoshitoさんが開発したエクステンション・スクリプトの解説など、Premiereの作業効率を劇的に向上させるTipsを一挙に紹介!
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講師 yoshito よしと
大阪を拠点とするフリーランスの映像エディター。Avidでの20年以上にわたる豊富な経験を活かし、現在はAdobe PremiereをメインにTV・YouTube・WEBなど幅広いメディアの編集を手掛ける。Adobe Premiereの編集効率を最大化する独自開発のエクステンション・スクリプトなど多数提供。Adobe Community Expert。
yoshitoさんの作業環境

PC:Mac Studio(M4 MAX)
ディスプレイ:LG 32UN880K-B、DELL S2722DC
マウス:Kensington SlimBlade Pro K72085JP
キーボード:Keychron K10 英語配列

プラグイン・スクリプト・エクステンションとは?
Premiereで使用できる拡張機能は、「プラグイン」「スクリプト」「エクステンション」の3種類があり、Premiere本体とは別で付け足して動作するような仕組みになっています。
「プラグイン」とは、Premiereの描画や処理エンジンそのものを拡張したり、強化するための機能です。例えば、画面を光らせたり、ズームをかけたり、音にリバーブをかけたりなど、映像の加工を直接するような機能拡張になります。ベース言語はC++となり、Red Giant UniverseやBoris FX Sapphire、Film Impactなどが代表的なプラグインになります。
Plugin プラグイン
| 概要 | アドビPremiereの 「描画・処理エンジン」そのものを拡張・強化する機能。 |
| ベース言語 | C++など |
| 例 | Red Giant Universe / Boris FX Sapphire / Film Impact |
書かれた命令に沿った操作を実行する言語「JSXスクリプト」
「JSXスクリプト」とは、Premiereの機能を拡張するためのスクリプト言語です。単純に言えばテキストファイルのことで、書かれた命令に沿った操作をPremiere上で可能にするプログラミングのようなものになります。ベース言語はJavaScriptとなり、WEBページで動作するような命令文なのでWEB制作に長けた方であれば割と読めたりもします。
アドビのJSXスクリプトはECMA script 3がベースになっていて、1998年のバージョンから変わっておらず、実際かなり前のバージョンを現在もそのまま使っているような状態になっています。ファイル拡張子は.jsxで、機能としてはスクリプトからシンプルな操作を可能にするというものになります。
JSXScript JSXスクリプト [Adobe Premiere拡張スクリプト(ExtendScript)]
| 概要 | アドビPremiereの機能を 拡張するためのスクリプト言語。 |
| ベース言語 | JavaScript[ECMAScript 3準拠 (1999年12月頃のバージョン) |
| ファイル 拡張子 | .jsx |
| 機能 | スクリプトからシンプルな操作を可能にする。 |
| 注意点 | Premiereの標準機能では実行できない。実行するには「JSX Launcher」や「Excalibur」などが必要。 また、Undo(⌘+z)できない |
スクリプトを介してPremiereを操作する「エクステンション」
「エクステンション」とは、GUIを持つアドビアプリ内で動くWEBアプリケーションになります。
GUIとは、ボタンやテキストを入力するフォームやパラメーターなどの数値を入力できるパネルを持つWEBアプリケーションのことです。
ベース言語はExtendScriptとなり、これはJSXスクリプトのことを指します。加えて、HTML、CSS、JavaScriptなどWEB
ページを作るための言語が使われており、先のパネルというのはHPを表示しているのと同じ仕組みになります。外部ライブラリは、Node.jsが使えます。これによって、パネル上から他のページや素材集を表示し、素材を引っ張ってくることが可能になります。
機能としては、エクステンションパネルからJSXスクリプトを介してPremiereを操作することができます。
Extension エクステンション
| 概要 | GUIを持つアドビアプリ内で動くWEBアプリケーション(パネル)。 |
| ベース言語 | ExtendScript+HTML+ CSS+JavaScript |
| 外部 ライブラリ | Node.js(npmパッケージ)/ WEBライブラリ など |
| 機能 | エクステンションパネルからJSXスクリプトを介してPremiereを操作する |
| 配布 | AdobeExchange/aescripts+/aeplugins/Booth/公式サイト など |
| 導入 | AdobeExchangeにて購入: AdobeCC「プラグインを管理」からインストール その他で導入:インストーラー/ZXPInstaller/手動解凍してインストール |
次世代の拡張機能開発基盤「UXPプラグイン」
ネイティブに近いパフォーマンスを発揮する新たな拡張機能
もうひとつ、「UXPプラグイン」についても少しだけ補足説明をしておきます。先に説明した通り、JSXスクリプトは1998年とかなり古いバージョンなので、それをアドビが新しくしようと作っているのがUXPプラグインになります。現在機能を盛り込んでいる最中で、PhotoshopなどはすでにUXPにかなり置き換わっていますが、Premiereへの採用はまだまだこれからという段階で、2026年の後半くらいにはUXPの活躍が見れるんじゃないかと予想しています。
機能としては、ネイティブに近いパフォーマンスを発揮することで、ボタンを押してからの反応速度が速くなったり、バージョンが単純に上がるので、今までできなかったことができるようになったりします。
UXPプラグイン (Unified Extensibility Platform)
アドビが現在開発を進めている従来のエクステンションを置き換える、次世代の拡張機能開発基盤。アドビが提供するSpectrum Web Components(Adobeのデザインシステム)を活用し、アドビ製品と一貫性のある、洗練されたUIを構築できる。Premiereでは、v25.6.0で初登場。本格的なUXPの導入はこれからとなる。
